【 剣風伝奇ベルセルク 】
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贈呈者 |
おしろい伯爵
さま |
2012年7月21日 |
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おしろい伯爵様から
キャスカ嬢をいただきました♪
・・・出自した階級のみが絶対的意味を持つ中世ヨーロッパ。ミッドランドはチューダーと
100年に及ばんとする終りの見えない戦争を続け、国は疲弊していました。貧しい農家の
末娘として生まれたキャスカは口減らしの為に売られ、連れに来た貴族は館に着くのも待ち
切れず、初潮を迎えて間もない少女をその毒牙にかけようとします。
着衣を引き裂かれ、肌を弄られる少女は陵辱への恐怖に震えていました。けれど、悲しみに
涙する心のどこかでは、自分のような平民の娘が貴族に犯されようと逆らえるはずもないの
だと、これも運命なのだと諦めていたのでした。
そんな時に現れたのが神々しいほどに美しい青年グリフィスでした。それはまるで神様が
憐れな少女を助ける為に遣わされた天使のようでしたが、青年はただ、自分に守りたいもの
があるのならその剣を取れ、と自らの剣を投げよこしただけでした。
迷う時間もあらばこそ、剣を横取りしようする貴族に向かって少女は手にした剣を衝き立て
ました。
初めて人を殺めた恐ろしさに震える少女に青年はゆっくりと頷きます。運命に流されるの
ではなく、自分の人生は自分の力で戦い取らなくてはいけない、言葉はなくとも青年がそう
言っているような気がした少女は、これこそが自分にとって本当の救いだったのだと悟った
のでした・・・
こうしてグリフィスの率いる創設間もない庸兵団、鷹の団に加わったキャスカは死にもの
ぐるいで剣を学び、数年後、戦場の死神と恐れられる軍団となった団の隊長を務めるまでに
なっていました。
そんな折、仲間に加わったのが身の丈を超える大剣を帯びた一匹狼の傭兵ガッツでした。
戦場でその剣の腕を見初めたグリフィスが強引に引き込んだガッツでしたが、たしかに腕は
立つものの風来坊で指揮に従わず、自分勝手に敵へ切り込んでは、命令系統を乱します。
密かに思いを寄せるグリフィスの、鷹の団をより強く大きくする夢を実現する為に、軍団の
規律を重んじるキャスカはそんなガッツと事あるごとにぶつかっていきますが、生死を共に
する間にいつしか彼に心惹かれていくのを感じて惑います。
otto |
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