【  アルプスの少女ハイジ  】


贈呈者 おしろい伯爵 さま 2012年2月11日




おしろい伯爵様から

クララ・ゼーゼマン嬢をいただきました♪


・・・1881年の秋、ハイジたちの励ましと、アルムの山の澄んだ空気のおかげでやっと
歩けるようになったクララでしたが、長い間使われていなかった少女の脚はまだまだ鍛える
必要があり、フランクフルトに帰ったクララは、来年こそは自分の力で山の牧場へ登ろうと
歩く練習を続けていました・・・



 それから二月程が過ぎ、ゼーゼマン邸はクララがアルムの山へ行って歩けるようになった
事などまるで知らぬかのように、秋の深まりの中でひっそりとした佇まいをみせています。
けれどお屋敷の中では、以前には『お嬢様、お昼寝のお時間でございます』とか『お嬢様、
そんなに興奮されたらお体に障ります』とか言って、安静第一とあんなに口やかましかった
ロッテンマイヤーが、今では率先してクララに歩く練習をさせるようになっていました。
 しかし人の性格がそう簡単に変わるはずもなく、ロッテンマイヤーは練習をさせることに
ばかり気を取られ、相変わらず忙しいクララのお父様がまた仕事でパリへ出かけてしまい、
おばあさまも自分のお屋敷へ帰ってしまって、寂しい思いをしているクララの気持ちをくむ
ことができず、少女の反発を買ってしまいます。

「ロッテンマイヤーさん、わたし、もうこれ以上できないわ、お願い、少し休ませて」
「まあまあ、お嬢様、もう音をお上げになられるのですか?
いいえ、いけません。お嬢様のご健康の為にはもっと運動しなくてはいけないとお医者様が
おっしゃっていらしたじゃありませんか
わたくしの見たところ、お嬢様は最近、練習に熱がお入りにならないご様子ですが、そんな
ことではいけませんわ」
「だってわたし、お部屋の中ならもう自由に歩けるようになったのよ」
「ええ、それは確かにわたくしも喜ばしく思っております
ですが、よろしいですかクララお嬢様、お嬢様はこのゼーゼマン家の跡取りとなられるお方
なのです。お嬢様ももうすぐ14歳になられるのですから社交界にお披露目される日もそう
遠いことではございません。ですから、上流階級のご令嬢の嗜みとして、ご乗馬までされよ
とは申しませんが、せめてダンスくらいは優雅に踊れるようになっておいていただかないと
困ります。その為には、もっとおみ足を鍛えていただかないと」
「わたし、社交界になんて出られなくてもかまわない
ハイジたちと一緒に牧場に登ったり、お花を摘んだりできれば、それで十分だわ!」
「また、そんなわがままをおっしゃって・・・やっぱりアーデルハイドなんかとお付き合い
されるから、悪い影響をお受けになられたのかしら・・・」
「そんなっ! ハイジは関係ないわ!」
「ですが、お嬢様」
「ロッテンマイヤーさん!!」
「ハ、ハイ」
「わたし、さっきから脚が痛くてしょがないの、今にもつってしまいそうよ」
「エエッ! そ、それは大変!
チネッテ、チネッテ! 早くお嬢様をお部屋へお連れして」
「待って、ロッテンマイヤーさん
それより、わたし、汗をかいてしまって・・・お風呂に入りたいわ
体を温めれば、きっと、脚の痛みも取れると思うの」
「分りました、お嬢様」
「ああ、やっと来たのね? チネッテ、お嬢様の為にお風呂の用意を急いでおくれ
それと、お嬢様がお風邪を召さないよう、浴室は十分に暖めるのですよ」
「承知いたしました、ロッテンマイヤー様」
「そうですわ、お嬢様、おみ足がそんなにお辛いのなら、チネッテに揉ませましょうか?」
「い、いいわ! わたし、自分にできることは自分でしたいから」
「さようでございますか?・・・では、そのように」
 この時ロッテンマイヤーは、一瞬クララの頬が赤くなったような気がしましたが、今日の
お嬢様はご機嫌が悪いようなのでこれ以上やぶをつつくようなまねはせず、チネッテに後を
任せました。

「お嬢様、用意ができました」
「ありがとう、チネッテ、おまえはもう下がっていいわ」
「承知しました、お嬢様」
 服を脱ぎ終ったクララは、浴室で一人きりになってみると、さきほど子供のように癇癪を
起してしまった自分が急に恥ずかしくなってきました。階段の昇り降りはまだ辛いけれど、
平らなところならばなんとか自由に歩くことができるようになれたのは、これまで辛抱強く
練習に付き合ってくれたロッテンマイヤーのおかげなのです。
クララは、夏の間すごしたアルムの山小屋での生活の中で、自分が周りの人たちにどんなに
お世話になっているかを知ったはずなのに、という思いに駆られて、しょんぼりしてしまい
ます。

「わたし悪い子ね・・・脚がつりそうだなんて言って、あんなに一生懸命にしてくれている
ロッテンマイヤーさんをだましてしまったんですもの・・・
今日のわたし、朝からなんだかイライラしてしまって、どうかしてる・・・
わたしだって、ハイジたちに迷惑をかけないで、自分の力で山に登れるようになるためには
もっと歩く練習をしなければいけないのは分っているけど・・・
でも、なかなか思ったようには脚に力が付かなくて・・・それに、ロッテンマイヤーさんが
社交界だなんて言い出すんですもの・・・
ああ、早くハイジたちに会いたい・・・ハイジたち、今どうしてるかしら?」

 ハイジたちのことを考えていると、クララは自分を励ますハイジたちの声が聞こえてくる
ような気がしました。
『クララ、わしもハイジたちも、おまえがもっと元気になってまたここへ来るのを楽しみに
しているよ』
『がんばって、クララ、春になったら、一緒に山の牧場に登ろうね』
『クララー、また牧場でお弁当食べようよ、きっとだよー』
そして、クララの胸に、アルムの山で過ごしたこの夏の楽しい思い出がよみがえってきます。
「ウフフフ、あの時のロッテンマイヤーさんの顔ったら、とっても可笑しかったわ・・・」

 それはクララが子供たちだけで山の牧場へ登った日のことでした。急に雨が降り出して、
毛布で作った急ごしらえのテントで雨をしのいだまではよかったのですが、お日様が戻った
後に、テントから出たクララが雨に濡れた草のせいで牧場の坂を滑り落ちてしまい、それを
止めようとしたハイジたちまでもがずぶ濡れになってしまいました。
「あーん、どうしましょう、お洋服が下着までびしょ濡れだわ、このままじゃ恥ずかしくて
帰れないわ」
「あら、そんなの簡単よ。こんなにあったかいんだから服なんか脱いじゃって、お日さまに
干しとけばあっというまに乾いちゃうわ。ね、そうでしょ、ペーター」
「うん、濡れた服を着たままでいると、風邪、引いちゃうよ。クララもそうしなよ」
そう言うとハイジたちはすぐさま服を脱いでしまい、その服を岩の上に干しました。
「ね、簡単でしょ?
今度はクララの番ね? あたしが手伝ってあげる。お願い、ペーターも手伝って」
 ハイジに呼ばれてペーターが近づいて来るとクララは初めて見る男の子のものにちょっと
どぎまぎしてしまって思わず目を伏せましたが、やはり気になりもう一度よく見てみると、
ぷらぷら揺れるそれはまるで、昔、お父様に連れられて見に行ったサーカスに出てきた象の
顔をそのまま小さくようで、なんだかかわいいなと思いました。
 やがてペーターに体を支えられながらクララは服を全部脱がされ、3人は牧場の草の上に
寝そべります。体の下をくすぐる青草の匂いも芳しく、青い空をふわふわと漂う雲を眺める
クララはこれまでに感じたことのない開放感にひたっていました。

 ロッテンマイヤーさんがクララを心配して牧場までやって来たのは、そんな時でした。
「まあ! お、お嬢様! な、なんというはしたないお姿をなさっておいでなのです!
ゼーゼマン家の一人娘であられるというのに、わたくし、恥ずかしゅうございます
それにアーデルハイド! あなたもですよ!」
 子供たちが丸裸でいるのを見たロッテンマイヤーは肝をつぶし、来るそうそう怒り出して
しまいましたが、そう言われてもクララは不思議でなりませんでした。
なぜなら、病弱なクララは、小さい頃から着替えはもちろん用を足す時も女中さんに下着を
脱がせてもらっていましたし、クララが大きくなって女中の力では少女の体を持ち上げられ
なくなると、お風呂に入るのに男の使用人の手でバスタブに浸からせてもらい、途中で何か
あってはいけないという事で、女中に体を洗ってもらった後、再びバスタブから持ち上げて
もらうまでずっとその使用人が浴室に侍っていたのですから、たとえ男の人の前でも裸体を
晒すのには慣れていたのです。
ましてや、ペーターはハイジのお友だちなのですから、クララはちっとも恥ずかしいなんて
思いませんでした。
 それにしても、その時のロッテンマイヤーさんのかっこうときたら、慣れぬ山道を急いだ
せいで、いつのもひっつめ髪は乱れに乱れ、ぴかぴかの靴も服も泥だらけで、しかもあろう
ことかハイジのおじいさんから借りたズボンまではいていたのですから、子供たちが大笑い
したのも無理ありませんでした。

 その他にも、毎週土曜日の夜になるとハイジのおじいさんが作ったとても大きな木の桶に
お湯をはって、ほほえましいそうにおじいさんが見守る中、ハイジと体を洗いっこしたりと
楽しい思い出がたくさんありました。
 ですが、不便な山小屋の生活では楽しいことばかりではなかったのも事実でした。
小屋の裏側に掘った穴に板をかけ渡しただけの粗末な厠や山に行った時など、一人では用の
足せないクララはおじいさんや友だちのハイジ、ペーターたちの手を借りなければならず、
自分が他人に迷惑をかけていると実感させられる場面もたくさんあったのです。
 そして、とても恥ずかしい思い出も・・・

 それが起きたのは、クララが初めて自分の力で立ってからのこと、ハイジたちに励まされ
ながらも自分が本当に歩けるようになるのか不安でしょうがなかったクララは今日のように
練習を嫌がり、脚がとても痛いと嘘をついてしまいました。
その夜、食事もろくに取らず、屋根裏部屋で先に寝てしまったクララをハイジは心配します。
「ねえ、クララ、起きてる? 脚、大丈夫? まだ痛い?」
「え、ええ・・・練習、できなくてごめんね、ハイジ」
「ううん、そんなのいいの
それより、そんなに痛いんだったら、さすってあげる
ペーターのおばあさん、背中をさすってあげると、とても楽になるって喜んでくれるの」
そう言うとハイジは、寝ているクララの脚を小さな両手で擦ります。
「どう、クララ、少し、楽になった?」
「ええ、とっても、いいわ」
 ハイジの手のひらは子供特有の体温の高さからかとても温かく、運動不足で冷え性ぎみの
クララは気持ちよさを感じていました。
喜んだハイジは一生懸命にクララを擦っていき、その手をふくらはぎから太ももへと徐々に
脚の上の方へ移していきました。そして・・・

「ハ、ハイジ? なにをしてるの?」
「うん、これはね、クララ、前に、ユキちゃんのお乳が出ない時、おまたのつけ根のとこを
マッサージするといいって、おじいさんに習ったの。クララの脚にもきっといいはずよ
ちょっとくすぐったいかもしれなけど、がまんしてね」
「で、でも、そこは・・・ンッ!」
 うっすら桜色をした少女の秘部を取り囲むように、両手をクララの鼠径部に沿って置いた
ハイジは、クララの内またの筋をもみほぐそうとしました。けれどユキちゃんの細い脚とは
勝手が違って、クララの太ももはハイジの小さな手にはさすがに余り、それでも一生懸命に
マッサージしようとしたハイジの手は知らず知らずの内に少女の秘部をまさぐる形になり、
夢中になるあまり指先がクララの割れ目を突いてしまいました。
「あ、痛かったの? ごめんねクララ」
「ううん、そうじゃ、ないの、でも・・・
ありがとうハイジ、脚、だいぶ楽になったわ、でも、もう遅いから、そろそろ寝ましょ」
「わかったわ、クララ、また、脚が痛くなったら、いつでも言ってね」
「え、ええ・・・おやすみなさい、ハイジ」
「おやすみなさい、クララ」

 その後、ハイジは自分の干草のベッドに横になるとすぐに眠りに落ちてしまいましたが、
クララはなかなか寝付かれませんでした。
『さっきの、あれはなんだったのかしら・・・』
その、痛みとは何か違う、下腹部の奥が疼くような初めて覚えた感覚が気になったクララが
そっと手を重ねてみると、そこが仄かに熱を帯びているのが寝間着ごしにも分かります。
 クララは恐る恐るそこを擦ってみましたが、初めの内は特に何も感じません。
そこで、ハイジがしたのを真似てもう少し指を押し付けてみると、突然、先程と同じ衝撃が
走り、びっくりした少女は思わずそこから手を離しました。
クララは、こんな事はもう止めようと思って目を瞑りましたが、下腹部に残るムズムズする
ような感覚がなかなか消えず、どうしたらよいか分からなかった少女の手は痛痒いところを
無意識に掻いてしまうように、再びそこに伸ばされていきました。
 それから二度三度とその衝撃を感じたクララは、それがけっして嫌なものではなく、それ
どころかとても心地よい感覚であるのを発見していきました。そして、しだいにその行為に
のめり込んでいった少女は、やがて布越しに触れているのが歯がゆなってしまいます。
満足に動かせない体の下からもどかしげに寝間着をお腹までたくし上げていったクララは、
ドロワーズの留め紐をほどいて前のスリットを開き、自らの秘部を露出させました。
 直接手に触れたそこはすでに愛蜜に濡れてヌルヌルとぬめり、軽くあてがっているだけで
少女の指は熱いクレバスに滑り込んでいきます。
クララにも、自分が今、とてもいけない事をしているのかもしれないという自覚はあったの
ですが、それよりも、こうしているとラガーツで孫娘がいつ歩けるようになるかと期待して
待っているおばあさまのことや毎日の練習の辛さを忘れられるような気がして、どうしても
指を止めることができません。それは大人へのとば口にさしかかった少女の、初めて感じた
性の快感でした。
やがて、体をビクンと撥ねさせた少女は、そのまま呆けたように焦点の定まらぬ瞳で天井を
見つめていました。

 ハイジのおじいさんの声が間近から聞こえたのは、その時でした。
「クララ、何か、苦しそうな声をさせていたようだが、どうしたのだね?」
「エッ?・・・お、おじいさん!?」
 いつの間におじいさんが屋根裏部屋まで登ってきたのか、クララはまるで気が付きません
でした。自らを慰めている間、クララは隣で寝ているハイジに気付かれぬよう、自分自身も
聞いた事のない甘い吐息が口から洩れてしまうのを必死に堪えていたつもりだったのですが、
上り詰めた刹那のことは思い出せません。もしそうでなかったとしても、夜のしじまの中、
クララの淫らな声はきっと下の部屋まで響いていたのでしょう。それを考えると、クララは
顔から火が出る思いがしました。
 そして、暗がりに紛れているとはいえ、今の自分がどんな姿をしているのかを思い出した
クララは、体を隠すために足元の毛布を引き上げようとしたのですが、少女の肉体は先程の
行為ですっかり消耗してしまっていて、思うように動きません。
ちょうどその時、まるで少女が犯した過ちを暴くように、月にかかっていた群雲が散って、
屋根裏部屋の中を照らし出しました。
「クララ、おまえ?・・・」
「イヤッ! お願い、見ないで!」
 壁の丸窓から射す白銀の月影に照らし出されたクララは、寝間着のはだけた胸を喘がせ、
太ももまでずり落ちたドロワーズから露出した青白い下腹部をあふれた蜜にまみれさせて、
少女が何をしていたかは、いまさら問うまでもありませんでした。
「シー・・・静かにおし、クララ・・・そうしないと、ハイジが起きてしまうよ」
「でも、おじいさん、わたし・・・わたし、こんな恥ずかしいことを・・・」
「何も言わなくてもいいのだよ、クララ・・・だが、そのままでは気持ちが悪いだろう?
さ、来なさい、わしが下できれいにしてあげよう」

 クララを下の部屋へ抱え下ろしたおじいさんは、熱いお湯でしぼったタオルで少女の体を
ぬぐい、着替えさせました。そして、涙ぐんでいたクララがやっと落ち着いてきたのをみて、
おじいさんは少女に語りかけます。
「もう大丈夫だね?」
「ごめんなさい、おじいさん・・・わたし、今日・・・」
「分かっているよ、クララ、かわいそうに、辛かったのだね?
わしはクララが絶対歩けるようになると信じているが、それにはもう少し時間が必要だ
それなのに、クララのおばあさまもハイジも、ちょっとせっかち過ぎるようだ
みんな、おまえが歩く姿を早く見たくてしょうがないのだよ
それがクララには重荷に思えて仕方なかったのだろう?
無理しなくてもいいのだよ、クララ、おまえが自分の足で歩きたいという希望を持ち続けて
いれば、いつかきっと歩けるようになるのだから」
「おじいさん・・・
でも、それだけじゃないの・・・おじいさん、さっき、気がついたんでしょう?
わたしが、とても恥ずかしい事をしてしまったのを・・・」
「うむ、そうだね」
「でも、信じて、あんな事したの、わたし、初めてだったの・・・
もう、決してしないわ、だから、ハイジには・・・」
「安心おし、クララ、もちろんハイジには内緒にするよ
だが、ああいう事は、おまえが大人になってきた証拠で、自然なことなのだから、そんなに
気に病む必要はないのだよ、クララ
さあ、今日の事は忘れて、もうお休み」
「ありがとう、おじいさん・・・
(わたし、約束するわ、もう二度とあんなことはしないって)」

 やがて秋の訪れと共にフランクフルトへ帰って来たクララは、それからすぐに遅れていた
初潮を迎え、それを知ったクララのおばあさまはとても喜びました。おばあさまはこれまで
決して口には出しませんでしたが、病弱な孫娘が女の喜びも知らぬままに、いずれ若くして
逝ってしまうのでないかと不憫に思っていたところを、この夏、思いがけずクララが歩ける
ようになり、しかも、今度はクララがまた一歩大人に近づいたというのです。
おばあさまには、それがまるで、試練を乗り越えた孫娘を神様が祝福して下さり、クララが
これからも生きていくのをお許しになられた印しのような気がしてなりませんでした。
 そしておばあさまは、神様とアルムの人々に感謝を捧げながら、突然の体の変化に戸惑う
クララに、一人前の女性となったその意味を教えたのでした。

 アルムの山小屋でのあの忘れられない一夜の出来事を思い出したクララは、その時の感覚
までもがまざまざと肉体によみがえってくるのを感じていました。
「今日のわたし、本当にどうかしてる・・・お腹の奥が切なくてしょうがないの・・・
ごめんなさい、おじいさん、ハイジ、それにペーター・・・
あんなに約束したのに、わたし、またいけない娘になってしまいそう・・・」

 そうして、少女の手は自らの花園へと伸ばされていったのでした。



                                      otto