【  私のあしながおじさん  】


贈呈者 おしろい伯爵 さま 2011年9月30日






おしろい伯爵様から

ジュディ・アボット嬢をいただきました♪


・・・アメリカ東部にあるジョングリア孤児院で暮らしていたジュディに転機が訪れたのは、
少女が孤児院を出なければならなくなる日も近づいたある日の事でした。
その日、孤児院ではその年に孤児院を出る子供たちの中からハイスクールへ進学させる者を
一人だけ選ぶ選考会が行われるのです。その事を知り俄然はりきるジュディでしたが、運営
評議員たちを接待する時に失敗ばかりして彼らをすっかり怒らせてしまった少女は、自分は
もう選ばれないだろうと思い、すっかりしょげかえってしまいます。
 しかし、遅れてやって来た評議員の一人がジュディの書いたユーモアのあふれる反省文を
気に入り、彼に毎月手紙を書く事を条件に彼女をハイスクールへ進学させる事に決めます。
そのことをリペット院長から聞いて喜んだジュディはお礼を言おうとその評議員を追いかけ
ましたが、寸前のところで間に合いませんでした。
ただ、立ち去り際に、車のヘッドライトに映し出されたその人の影法師の長い足があまりに
印象的だったので、ジョン・スミス氏という仮名しか教えられなかった自らの恩人を少女は
『あしながおじさん』と呼ぶことにします。
 こうして、13年間を孤児院で過ごしたジュディは、憧れのハイスクールへと旅立ったの
でした。

 リンカーン記念女子学院に入学したジュディは、女子寮で親切だけれども引っ込み思案な
ところのあるサリーや後には親友となりますが最初は険悪な仲だったフラッパー娘の代表の
ようなわがままで高慢なお嬢様のジュリアたちとルームメイトになります。
入学当初、レディが当然知っているべきマナーなど教わってこなかったジュディは金持ちの
お嬢様たちばかりが集まる中で孤児院出身であることに引け目を感じ、自分一人が場違いな
気がして落込みますが、持ち前の明るさとスポーツが得意で文才も秀でているのを認められ
自信を取り戻していきます。

 ある日、ジュリアから自分を訪ねて来る彼女の叔父ジャーヴィス・ペンデルトンの相手を
押し付けられたジュディは、渋々それを引き受けます。金持ちの気取りや驕りを嫌っていた
ジュディはジュリアの叔父ならさぞかし嫌な人だろうと思っていたのです。しかし、実際に
会った彼には少しも金持ち臭いところがなく、気さくな人柄のジャーヴィスを少女は一遍で
好きになってしまいました。
 一方ジャーヴィスは自分を出迎えてくれた少女の名を聞いて驚いてしまいます。なにしろ
彼こそがほんの気まぐれでジュディをハイスクールへ進学させた張本人だったのですから。
初めて会ったジュディの顔は生き生きとしていて、これまで彼の周囲にいたどの娘たちにも
無かったその天真爛漫さにジャーヴィスは心が惹かれるのを覚えましたが、それ故に彼女の
あしながおじさんが自分だと告げるのを躊躇ってしまいます。

 やがて、恋を知るにはまだ幼かった少女も瞬く間に成長していき、ジュディの心の中でも、
ジャーヴィスへの想いは単なる好意から愛情へと育っていきます。
そして、ジャーヴィスもまた、会うごとに美しくなっていく少女が自分にとってかけがえの
ない存在になっていくのを感じていました。
 しかし、ジュリアの家で開かれた社交界のパーティーの席でジャーヴィスの姉から出自を
問い詰められたジュディは、自分と彼の住む世界があまりに違い過ぎることを思い知らされ
ます。そして、卒業も近くなった冬の日にジャーヴィスからプロポーズされた彼女は孤児院
出身であることを打ち明けられず、彼を愛していながら拒絶してしまうのでした。

 それから数ヶ月が過ぎ、いよいよジュディたちの卒業の日が来ました。
最優秀卒業生に選ばれたジュディは迷った末、スピーチの壇上でこれまで隠してきた孤児院
出身であるという自分の秘密を告白し、そんな自分でも温かく迎えて入れてくれたみんなに
感謝を伝えます。スピーチは拍手を持って答えられ、ジュディは告白して本当によかったと
思いました。
 しかしその最中、少女の許にあしながおじさんが危篤だとの連絡が来ます。
卒業式の服のまま、あしながおじさんの家に急いで駆けつけたジュディを待っていたのは、
ジャーヴィスでした。とうとう少女は、ジャーヴィスこそがあしながおじさんであった事を
知ったのです。ようやくジャーヴィスの病状は峠を越えて、最愛の人を亡くすところだった
ジュディはもう決して彼から離れまいと決心します。それから4年の後、二人は思い出深い
ロックウィローの教会で友人たちに祝福されながら結婚式を挙げたのでした・・・



 ジュディの大学卒業まで新婚旅行をお預けにした二人は、そのままロックウィロー農場で
短い蜜月を迎えることにしました。長い春の末に結ばれた二人、特にジャーヴィスにとって、
少女の時分から知っているジュディをようやく我が妻にできた感慨はひとしおというもの、
夕食の後、卒業論文を書くふりをして机に向かっている彼女を抱き上げベッドに連れて行く
時に見せる恥じらいがベッドの中で歓喜の表情に変わっていくのを見るも楽しく、これから
妻に教えていくつもりの性のレッスンのことを思うと股間が自然と熱くなっていくのを感じ
ます。
 そして、ジュディもまた、初夜こそ少し辛い思いをしましたが、ジャーヴィスに愛されて
いると孤児だった自分にも本当の家族ができた気がしてとても嬉しく、次第に目覚めていく
女の喜びに思わず乱れてしまうところを見られてしまうことに恥ずかしさを感じながらも、
良人の誘いを待つのでした。

「ジャ、ジャーヴィス?・・・」
「うん、なんだい?」
「あの・・・今夜はこれだけ、なの?」
「ああ、僕はこうしているだけで満足だよ」
「そ、その・・・昨日にみたいに、もっ・・・いいえ、何でもないわ」
「ははーん、もっとしてほしい、って、言いたいんだね?」
「そ、そんなこと、わたし・・・」
「いいんだよ、ジュディ、我慢しなくても」
「知らない、ジャーヴィスのイジワル!」
「いやいや、僕は奥さんを可愛がっているだけだよ
ほら、君の膣内でパンパンになっている僕のものが、その証拠さ」
「そんな恥ずかしい事、口に出して言うなんて、ほんとにあなたって」
「ペンデルトン一族の風上にも置けない、かい?
でも、そんな僕を、君は愛してるんだよね?」
「もう、ジャーヴィスったら・・・」
「ごめん、ごめん、君があんまり可愛いものだから、つい
でも、これ以上じらしたら、可哀想だね
ねえ、知ってるかい? 東洋には、男と女が愛し合う方法が48もある、ってこと
君さえよければ・・・」
 もちろん、愛し合う二人にそれ以上の言葉は不要でした。



                                      otto