【  ふしぎな島のフローネ  】


贈呈者 おしろい伯爵 さま 2011年8月26日






おしろい伯爵様から

フローネ・ロビンソン嬢をいただきました♪


・・・オーストラリアへ渡る途中、嵐に巻き込まれて座礁した船に取り残されたロビンソン
一家は、それから1年半あまりを無人島で過ごすことになりました。しかし、その無人島は
休火山だったのです。噴火の予兆に気付いた一家は危険を冒していかだで島を離れ、辛くも
オーストラリアへ到着することができました・・・



 あれから4年ほどが過ぎ、フローネももうすぐ16歳、あの頃と比べてずいぶん娘らしく成長しましたが、無人島での生活を忘れたことはありませんでした。
その頃、フランツが医師になるためイギリスへ行くことになり、それを機にエミリーと結婚
することになりました。フランツが医師を目指したのは看護婦となった彼女の影響がとても
大きかったのは言うまでもありません。
 そうして新婚旅行の行き先として選ばれたのが、エミリーが見たがった、今は火山活動も
収まったあの無人島だったのです。みんなに祝福されて結婚式も無事に済み、新婚の二人を乗せて海原を進むヨットの船長と水夫は、ちょうどオーストラリアに帰っていたモートンとタムタム、そしてフローネもちゃっかり便乗していました。

 錨を下ろしたヨットで一人酒瓶を抱いて留守番をするモートンを残してボートに乗り移り、
島に上陸したフランツは、邪魔するなよ、とフローネにウインクすると、エミリーを伴って
木の上の家に向かいます。おそらく家の屋根はもう無くなっているでしょうが、島は乾季、
スコールも降らず、星空の下、これから何度も身体を熱らすであろう二人にはしっかりした
床さえ残っていれば十分でしょう。

 一方、懐かしい島の空気を胸一杯吸い込んだフローネは、すっかり遭難生活時代の気分に
立ち返り、大人たちの目から開放されたのをいいことに、タムタムがそばにいるのも構わず
服を脱ぎ捨ていきます。

「フローネ? ワッ!、おまえ、なにやってんだ!?」
「ん〜〜、やっぱり表でこうするのって、気持ちいい〜〜
ねえ、タムタムも、そんなの脱いじゃいなさいよ
あら、タムタム、なんで、後ろ向いちゃうの?」
「お、おまえなあ、女の子なのに、そんな格好して、恥ずかしくないのか?」
「あら、どうして? だって、前にいた時はよくこうしてたもの、どうってことないわ
そんなの、あんただって知ってるでしょう?」
「だからって、俺たち、もう子供じゃないんだぞ」
「あら、もちろんよ、あたしだって、ちゃんとお股に生えたもの
でも、可笑しいの、ね、見て、ここの、こんなに縮れてるのよ、タムタムの髪の毛と一緒ね
タムタムのはどうなの? やっぱりあそこのも縮れてるの?
それとも、まさか、まだ生えてないとか」
「バ、バカいえ! 俺だってちゃんと・・・」
「なら、証拠に、あたしに見せてよ
それとも男のくせに、恥ずかしいの?」
「なにをッ・・・よーし、そんなにいうなら見せてやる、いいか、よーく見てるんだぞ」

「へえ〜、男の子のアレッて、こうなんだ、あたしのとぜんぜん違うのね〜
でも、コレ、なんで上を向いてるのかしら?
お父さんの本に描いてあった絵だと、下を向いてたんだけど・・・」
「そ、そりゃ、おまえ、オンナのハダカを見たら、誰だって」
「ふ〜ん・・・ね、触ってもいい?」
「ナッ!・・・・・・ああ、おまえのも、触って、いいならな」

「へえ・・・すごく固い・・・それにとっても熱いのね
アンッ、くすぐったいわ、タムタム
あたしの、男の子のと違って何にもないから、つまんないでしょ?」
「そんなことない
ほ、ほら、こんなことも、おまえがオンナだから、できるんだ」
「エッ!? な、なに? なにをしたの?
アッ、タムタムの指? あたしに入ってる?」
ンンッ! ま、まだ、入るの?
ヤッ! こすっちゃ、ダメ、そんなのされたら、あたし・・・」
「な、なあ、フローネ、俺・・・」
「ヒッ! イ、イヤ〜〜!」
「フ、フローネ?」
「トッ、トッ、トカッ、トカゲよ〜〜! イヤ〜〜〜〜!!」

 トカゲを恐がって一目散に逃げ出したフローネに置いてけぼりを喰わされたタムタムは、
呆気にとられながら、フローネがまだまだネンネだっだのにあきれるやら、何事も起きずに
済んで安心するやらで、笑いだしてしまいます。
けれど、そもそもフローネが男の子の前で服を脱いだわけ、そして途中で逃げ出した本当の
理由をタムタムが知ったら、思春期の女の子の性への興味と一線を越えることへの躊躇いを
知らなかった自分こそ子供だったと思ったことでしょう。

 その夜、モートンさんが使っていた小さい方の木の家で眠ろうとしたフローネでしたが、
お股のところがなんだかムズムズしてきて、知らず知らずそこに手をあててしまいます。
でも、そうするとかえって切ない気持ちになって、とても寝つかれそうにありませんでした。
『邪魔さえしなきゃ・・・いいわよね・・・』
・・・・・・・・・
『お兄ちゃんったら、スゴイ!
でも、あんなにされて、エミリー、痛くないのかしら?
ううん、違う・・・エミリーも、とってもうれしそうにしてるわ
アレって、そんなにいいのかしら・・・』

 少女が揚戸を押し上げた時、フランツたちは若さに任せてもう何度目かになる新婚初夜の
儀式の真っ最中でした。この頃には破瓜の痛みも遠のき、それに代わるように、フランツの
ものに馴染んできたエミリーの肉体にも快感がこみ上げてくるようになり、二人はお互いを
激しく求め合います。普段の彼女からは想像できない、フランツに上気した肉体を絡ませて
快楽を求めるエミリーの妖しい姿は、少女にショックと同時に性への憧れをいや増させます。
 フローネが木の上の家にこっそり忍び込み、昼間、自分が経験したかもしれない秘め事を
目の当たりにしたのを知っているのは空に煌々と光るお月様だけ、若いカップルの熱にか、
それとも、ふしぎな島の風にでも中てられたのか、少女は次第に奔放な気分に囚われていく
のでした。




                                      otto