【  あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない  】


贈呈者 おしろい伯爵 さま 2011年7月29日






おしろい伯爵様から

本間芽衣子(めんま)嬢をいただきました♪


・・・幼い頃、リーダーのじんたん、めんま、あなる、ゆきあつ、つるこ、ぽっぽの6人は
超平和バスターズと名乗り、子供達だけで山の中の秘密基地に集まっては遊ぶ仲間でした。
けれど男の子と女の子が一緒にいれば、いつしか子供心にも特定の異性に好意を抱くように
なるのは当然の事です。そして、男の子と女の子がちょうど3人ずつだったからといって、
それぞれの想いが数を割るようにはいかないのもまた事実で、幼い恋心は幼いなりに複雑に
絡み合います。
そんなある日、あなるは、自分の好きな相手じんたんがめんまを好きなのを知っていながら、
それを確かめずにはいられなくなります。みんなの前で、めんまを好きなのかと問われて、
周りからはやしたてられたじんたんは、照れ隠しに思わず子供ゆえの残酷な言葉をめんまに
言ってしまいました。
そして、その直後に悲劇は起こり、めんまは川に転落して死んでしまったのです。
 幼馴染みの突然の死にショックを受け、その出来事に責任を感じて、罪の意識に囚われた
残された子供達はやがて疎遠となっていきました。

 それから数年が過ぎ、志望の高校の受験に失敗して家で引きこもっていたじんたんの元に、
お願いがあると言う成長した姿となっためんまの幽霊が現れます。めんまはじんたんにしか
見えませんでしたが、幼い頃のあどけなさそのままに無邪気にすり寄ってくる彼女の身体の
感触と重みは確かに同年代の少女のもので、じんたんは初め、それが幽霊とはとても思えず、
めんまを自らの肉体に潜む夏の獣、思春期のリビドーが見せる幻だと思うのでした・・・

「だめだ・・・めんま・・・
そん・・・見せられたら・・・俺・・・・・・がまんでき・・・な・・・
・・・・・・・・・
ん・・・あれ・・・俺、寝落ち、しちまったのか?
ふわ〜・・・それにしても、今の夢・・・」
「おっはよう、じんったん」
「なんだ、めんま、いたのか・・・って
ウッ、ウワァ〜! おまえ、なに、風呂、入ってんだよぉ!
今、俺とおまえ、二人っきりなんだぞ! バスタオルいっちょで、フラフラすんな!」
「あ〜ん、じんた〜ん、なんかね、身体洗うの、スースーするのしかなかったよぉ
あれ、めんま、きら〜い」
「お、おまえはなぁ、もう少し成長した自分を意識して、だな・・・
いや、一部は、そこまで成長してないか・・・」
「いちぶぅ?」
「ピンポーン、ピンポーン」
「はぁ〜い」
「アッ、バ、バカ、そんな格好で出んな!」
「キャッ・・・イタタ・・・
もう、じんたん、急に引っぱるから、ころんじゃったじゃない・・・
ア〜ン、やっぱり、あの身体洗うの、キラ〜イ
見てぇ、まだ、おまたがスースーするよぉ〜
ねえ、じんたん、じんたんも、あれ使うと、おまたがスースーするの?」
「い、いや・・・俺の、とっても熱くなっちまった・・・」
「へぇ〜、じゃあさ、ここ、じんたんとくっつけっこしたら、ちょうどよくなるね?
ね、じんたん・・・じんたん?」
『めんまのあそこ、めんまのあそこ、めんまのアソコォ〜!
こ、これじゃあ、さっきの夢とまるっきり同じじゃねえか』
「どうしたの、おまた、押さえたりして、痛いの?
だったらねぇ、めんまがバンソーコー貼って、お手当てしてあげよっか?」
「イ、イヤ、いい!」
『これ以上、めんまに近づかれたら、俺・・・抑えろ、抑えるんだ、俺ッ!
・ ・・・・・・・・・・・
よ、よ〜し、いいぞぉ、その調子だ、俺・・・
それにしても、こんなちっこい身体してても、めんま、大人になってたんだなぁ
うっすらだけど、ちゃんと恥毛も生えてるし・・・
うわぁぁぁ、ナニ考えてるんだ、俺、ヤバイッ、鎮まれ! 鎮まれ〜ッ!』
「ねえ、じんた〜ん、顔、真っ赤だよぅ、お熱、あるんじゃないの?
そうだ、いいこと考えたッ!
あのねぇ、めんまが抱き付くと、みんな涼しくなるみたいだから〜
あたしがじんたんのお熱、冷ましてあげる・・・エイッ!」
「ウワッ! バ、バカ、ヤメロッ! 今、そんなことされたらッ!」
「えへへぇぇ、ねえ、気持ちい〜い? 気持ちい〜い?」
「アッ・・・」
「あれ? 栗のお花の匂いがするぅ
なつかしいなぁ、秘密基地のあるお山にも、いっぱいあったよね?
でも、もう、季節外れなんじゃ・・・
ねえ、じんたん、また寝ちゃったの? もう、じんたん、お寝坊さんなんだから〜・・・
あ、そういえば、さっき誰か来てたんじゃ?」

「パタパタパタ」
「ひどいよ仁太、すぐ帰るって言っておいたのに、カギかけちゃうなんて・・・」
「あ、おじさんだったんだぁ」
「おーい、仁太? なんだ、寝ちゃったのか?
ん? この匂い・・・ははぁん・・・
うんうん、そっかぁ、お年頃だものねぇ、仁太、カワイイ
でも、すぐに下着を穿き替えないと、後が大変だよぉ」
「ふう〜ん、じんたん、オトシゴロだったんだぁ
でも、オトシゴロって、なんだろう?
じんたん、ねえ、起きてよ、オトシゴロって、なぁに?
教えてよ、じんたん、じんたんってばぁ」

 もちろん、じんたんは寝ていたわけではありませんでした。
遠い昔、『お花摘み』をしているめんまの『お花』を偶然見てしまった時、心臓がドキドキ
しても、何故そうなるのか理由も分からず、その『花』の名前さえまだ知らなかったのに、
あの日の無邪気さをそのまま残す少女に欲望を感じてしまったじんたんは、自分が薄汚れて
しまったように思われました。そして、たとえ少女に何が起きたのか分からなくても、その
目の前で射精してしまった少年には、少女と目を合わすことができなかったのです。
 そうして狸寝入りを決め込み、やっとめんまから開放された時には、じんたんのパンツの
中が大変なことになっていたのは言うまでもありませんw


                                      otto