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レディ・ペリーヌ物語 28


〜 レディ・ペリーヌ物語 28 〜


【 ― マロクールでの出会い ― 】


 長い長い旅路の末、ついにお父様の生れ故郷に辿り着かれたお嬢様は、湧き上がる感動と
一抹の不安を胸にされながら、道標の指し示すマロクール村への道を進まれました。
そうしてしばらく歩かれていると、手提げ籠一杯のジャガイモを重そうに運んでいる一人の
少女と出会いました。

「よっこらしょ、あー、もう、やになっちゃう」
「あの、良かったら一緒に持ってあげましょうか?」
「あ、あらあんた? いいの? ありがとう、じゃあお願いするわ」
 少女は村でシャモニー亭という料理屋を営む家の娘で名をロザリーというそうでしたが、
とても知りたがり屋で二人並んで手提げ籠を運び始めるやいなや初めて見るお嬢様に次々と
質問を浴びせかけてくるので、お嬢様もお爺様のご様子が何か聞けるかもしれないと思われ
お爺様の経営する工場の事を聞いてみました。
すると、お爺様の工場は想像されていた物を遥かに超えた7千人以上の人々が働くフランス
屈指の大工場だと判り、お嬢様を驚かせました。

 やがて道は村外れに建つビルフラン様のお屋敷に差し掛かりました。見上げたそれは高い
鉄柵に囲まれた城と見紛う程の立派な邸宅でしたが、疾うに奥様を亡くされていたお爺様は
そこにたった一人で住まわれているそうでした。
 それがどんなに寂しい暮しか、ご自分も身に沁みて知っていらっしゃるお嬢様が堪え切れ
なくなってお爺様の事を直接尋ねられると、ロザリーは、ビルフラン様はとても厳しい人で
少しの失敗も許さないのだと言います。
それは他人にだけでなく身内にも同様で、15年前、何かの諍いがあってインドへ綿の買い
付けに遣らされたエドモン様がそこで勝手に結婚してしまい、現地妻など捨ててすぐ戻って
来いと再三命令しても言う事を聞かないエドモン様に業を煮やしたビルフラン様はとうとう
親子の縁を切ってしまったのだそうです。

 荷物を置きお屋敷の脇で二人が休んでいるところに顔見知りらしいファブリという青年が
来合わせると、ロザリーは彼と一緒に村へ行ってしまいましたが、お爺様のお暮らしになる
場所を離れ難かったお嬢様はそこに残られ、どうやって孫だと名乗り出ようか思い悩まれて
いらっしゃっいました。
 すると近くで門の開く音がし、そこへ駆け寄られたお嬢様の前を老紳士を乗せた軽馬車が
通り過ぎました。門番に聞くと、その人こそお嬢様の会いたがっていらっしゃるお爺様だと
知れましたが、とても厳めしくて冷たいその横顔はロザリーから聞かされたビルフラン様の
人となりを思い出させ、すぐそばに立っていたお嬢様に一瞥も与えなかった様子がお前など
決して孫だと認めぬぞと言っているようで、お嬢様を怯えさせました。

 これからどうしようか途方に暮れながらマロクール村に入られたお嬢様は、唯一の知合い
であるロザリーを訪ねようとされる内に偶然彼女の祖母と出会われました。
お婆さんはお嬢様のお顔を見ると何か驚いた風でしたが、首を振るとシャモニー亭まで案内
してくれました。
 やがて店に着き、名を問われたお嬢様は、一瞬言い淀まれて、オーレリーと偽名を使われ
ました。ご自分がビルフラン様の孫だと名乗り出るのは当分止めようと決心されたお嬢様は
本名を言わないでいた方が良いと思われたのです。
ですが、何故その名を選ばれたのか、その時はご自身にも判りませんでした。

 お婆さんに呼ばれて出て来たロザリーにパンダボアヌ工場で働きたいと告げると、彼女は
とても親身になって相談に乗ってくれ、食事をご馳走してくれた上に下宿探しは明日にして
今夜は泊まっていけばいいとまで言ってくれました。
 そんな中、ロザリーの祖母がフランソワーズといって、エドモン様が赤ん坊の時に乳母を
していたという話になって、その事を聞き知っていたお嬢様は神様のお引き合わせのような
このロザリー一家との出会いに驚かれました。
 そうした折も折、ビルフラン様が店を訪れ、出迎えたフランソワーズとロザリーに食事に
来るファブリ技師へ渡すよう書類を託していきました。そのお駄賃に50サンチーム貰った
ロザリーは、ビルフラン様は名付け親で自分には優しいのだと嬉しそうに語りました。

 ですが、その場を少し離れて見ていたお嬢様は違和感を感じてロザリーに尋ねました。
どうしてビルフラン様は目の前に居るロザリーに、そこに居るかなどと聞いたのかと。
その答えはお嬢様を一層戸惑わせるものでした。
 何とビルフラン様は、5年前に患った肺炎で高熱を発した後、突然視力を失ってしまった
のだそうです。けれどもビルフラン様はそんな悲運を物ともされず、これまで以上に仕事に
打ち込み、近隣のサンピポアに新たな工場を建てたのだとか。
 そうした事から、お爺様がとても意志の強い、言い換えればとても頑固な人間であるのが
判ります。フランスワーズお婆さんは、ビルフラン様が今も跡取り息子であるエドモン様に
帰って来て欲しがっていると言っていましたが、実の孫であるご自分の事はどう思っている
のでしょうか。

 そんなこんなを思い煩う暇もなくシャモニー亭は夕食時を迎えて込み合い始め、お嬢様は
泊めて貰うお礼に皿洗いのお手伝いをされました。やがて客が帰り客席の掃除をしていると
ロザリーが湯を使わないかと誘ってくれました。
此の所水に濡らした手拭いで肌を拭う事位しか出来なかったお嬢様にとって、お湯を使って
お身体を洗えるのはとても贅沢に思えました。

 角灯を持ちお嬢様を連れて店の奥へ向かったロザリーが洗い場の戸に手を伸ばした刹那、
戸がばたんと開き、中から出て来た男と鉢合せになりました。
「おっと、なんだロザリーか、それとあんたは、オーレリーだったか
お前たちも汗を流しに来たのかい?」
 そう口を切ったのはロザリーの父セザールでしたが、彼は汗を流した後何も身にまとわず
自分の城である店内を素っ裸で寝室まで歩いて行くのを常としていて、思いもよらず現れた
殿方の裸体を前にお嬢様はキャッと叫んでお顔を手で覆われました。

「もうやだ、父ちゃんたら!
そんな格好でぶらぶらしないでって、いつも言ってるじゃない
ほら、オーレリーがびっくりしてるわ」
「ぶらぶらって、こいつの事かい?
ほぉれ、ぶーらぶら、ぶーらぶら…
こうすっと、象さんのお鼻だって、お前も喜んでたじゃねえか」
「も、もう、それってあたしが赤ん坊の頃の話でしょ!
あたしたち、もうレディなんだから、そんなの見せないでよね!」
「やれやれ、まだこいつの良さも知らねえネンネのくせして、レディとは…
まあいい、じゃあ火の始末、ちゃんとしとくんだぞ」
「分かったから、早く行って!」
「へいへい、どうぞごゆっくり、ネンネのレディさんたち」

「ふうんだ、ネンネなんかじゃありませんよーだ
さ、オーレリー、行きましょ」
「え? アッ、そ、そうねッ」
 これまで目にされた殿方のペニスは皆すでに固く勃起していて、肉体を散々貪られた後の
お嬢様には欲望をすべて吐き出したそれがどんな姿形になるのかなど気に留められる余裕も
ございませんでしたので、これ見よがしに腰を振るセザールの股間でゆらゆら揺れるそれを
前にして、普段はこんな風なのかと、お嬢様は指の隙間からまじまじと見入ってしまわれて
いましたが、ロザリーに呼びかけられて我に返り、ご自分がとてもはしたない事をしていた
のに気付かれて、あたふたと彼女を追い洗い場に入られました。

「脱いだ服、そこの棚に置いてね
じゃあたし、台所からお湯を持ってくるわ」
「あ、待ってロザリー、わたしも手伝うわ」
 先にさっさと服を脱いだロザリーは大きな木の桶を持って台所へ向かおうとし、お嬢様も
それに従いました。
父親のする事をなじっておきながら自分も同じく全裸で店内を歩く姿は、正にあの親にして
この子ありでしたが、それに付き合ってしまわれるお嬢様も些かはしたのうございました。
きっと屋外で沐浴される事に慣れてしまっていらした所為で、そこが屋内といっても他人の
家であることを失念されてしまわれたのでしょう。

「うんしょ、うんしょっと…こうしてると昼間の事、思い出すわね
あの時、重い荷物を一緒に持ってくれたあんたの親切がとてもうれしかったわ
そして思ったの、あんたとお友達になりたいって」
「あら、わたしたち、もうとっくにお友達よ
だって会ったばかりのわたしをロザリーは泊めてくれるんですもの
ウフフ、でもあの時は、今みたいに裸じゃなかったけど」
「ほんとに…
あ、やだ! もしもあの時、今みたいにスッポンポンだったら、後から来たファブリさんに
あたしたちの裸、見られちゃってたのね、イヒヒヒヒ」
「もう、ロザリーったら、変な事言わないで」
「あら、ちっとも変じゃないわ、だってあたしたち、もう13なんだから、もう2、3年も
しない内に恋人を持つ事になるわ
そしたら、その男の子と愛し合う為に二人とも生まれたまんまの姿になって、お互いの体を
見せ合うのよ、もちろん恥ずかしいとこも隠さずにね
それに、それだけじゃなくって、触りっこしたり、いろんなとこにキスし合ったり、もっと
すごい事だってしちゃうんだから」
「そ、そうなのね…」

 恋人との初めての甘いキスどころか、すでに多くの殿方から考え得る限りの陵辱を受けて
来られたお嬢様は、処女には有り勝ちな恋と性への憧れを語るロザリーの夢を壊さぬよう、
お言葉を濁されるしかございませんでした。
ですが、性に興味津々で耳年増なところのあるロザリーは、そんなお嬢様を自分より幼くて
初心なのだと勘違いして、聞きかじりの性の知識をひけらかしたくて堪らなくなってしまい
ます。

 洗い場に着いた二人は、モルタルの床の上に並べた洗濯だらいの中に立ち、頭からお湯を
浴びると、足元に溜まったお湯に浸しシャボンを擦り付けて泡立たせた手ぬぐいで前を洗い
始めました。シャボンを使うなど何時ぶりの事でしょう、お嬢様はえも言われぬ心地良さを
味わわれます。
「オーレリー、背中を洗ってあげるから、手ぬぐいを貸して」
「そんな事までしてもらったら悪いわ」
「遠慮しないで、あたしたち、お友達でしょ?」
「え、ええ、それじゃ、お願いするわ…」
「まあ、あんたの背中、とってもすべすべね
それにお尻も、きゅって締まってて、ぷりぷりしてる
こんなすべすべの肌なら、絶対男の子達が触ったりキスしたりしたがるに違いないわ」
「そ、そんなこと…」
「あら、本当よ、あんたに触ってると、女の子のあたしだって気持ち良いんだから
あんたも触られて、気持ち良くならない?」
 ロザリーがお尻の溝に沿って手ぬぐいを持つ手を股間に滑り込ませるとお嬢様はお身体を
びくんと撥ねさせました
「んんっ、そんな、こと…」
「ふーん、じゃ、これならどうかしら?
えい!」

 ロザリーはお嬢様の立たれるたらいに飛び移ると、後ろからお嬢様の乳房を両手で掴んで
ぴったり身体を密着させ、肌と肌を擦り合わせ始めました。
「キャッ、ロザリー、何を?!」
「あら、洗いっこしてるだけよ、こうすると二人とも一遍に体を洗えるでしょ」
「だっ、だけど、ロザリー、手が…」
「手? ああ、体をくっつけとく為だから、気にしないで
それにしてもあんたのオッパイ、小さいけどほんとに形が良いのね、直接触るとそれがよく
分かるわ
それに触り心地もとっても良いのね、撫で回すと手に吸い付いてくるわ」
「ロ、ロザリー、お胸はもう洗い終わってるから、これ以上は、ああん、だめぇ」
「違うわ、これはね、洗ってるんじゃなくて“愛撫”してるの
どお、女の子同士でもこうされると気持ち良いでしょ?
それとも、男の子にしてもらった方が良かったかしらね、イヒヒヒヒ
あんたはまだ経験無いんだろうけど、ね、想像してみて、今あんたは、恋人と愛し合おうと
してるんだって
相手はそうねぇ…そうだ、ファブリさんがいいわ、顔はまあまあなのに、女っ気が無さそな
とこが、あんたとお似合いだもの」
「ふああ、ロザリー、こんな事しちゃいけな、くうんっ」
「うふふ、オーレリー、あんた感じ易いのね、もうポッチが尖ってきたわ
さあ、白状しちゃいなさいよ、オッパイをファブリさんの大っきな手で揉まれて、とっても
気持ち良いって」
「そッ、んんん、恥ずかしいこと、言えな、ああんッ」
「あら良いのかしら、きっとファブリさん、あんたが恥ずかしがらず正直に気持ち良いって
言うまで止めてくれないわ、男の人って、恋人にそういう事、言わせたがるものなのよ」

 そう言ってロザリーはお嬢様の勃起した左右の乳首を指の又に挟み乳房をさらに強く揉み
しだいていきましたが、お嬢様の背中に当たる彼女の乳首もまた、お嬢様と肌と肌を合わせ
じゃれ合う中で興奮してツンと尖っていきました。
「あっ、あっ、あんっ、んうっ、お願い、ロザリー、んああっ、もう許してェ…」
「うふっ、じゃあ認めるのね? ファブリさんにオッパイ揉まれて嬉しいって
言わないと」
「アクッ、ンンッ、ヒッ、ヒインッ、お乳がぁッ! 言うわ、言うから引っ張らないでぇ!
わ、わたし、ファブリさんに、お、お胸を揉まれて、気持ち良い、です…」
「イヒヒヒ、そうよね、恋人にオッパイ揉まれたら、気持ち良いに決まってるわよね」

 敏感な乳首を攻め立てていたロザリーの指がようやく止められた時、お嬢様は軽い絶頂を
迎えながら、これで彼女の悪戯も終わったのだと思われました。
ですが清楚な少女の口からそんなはしたない言葉が出るのを聞いて嗜虐心が擽られるのは、
何も殿方に限ったものではないようで、同い年の少女がこれ以上の性的刺激を受けてどんな
反応を見せるか知りたくなったロザリーは、息を喘がせ崩れ落ちそうなお嬢様のお身体を、
左の乳房を掴んでいた左手を右の乳房に持ち替え、胸の下に左腕をあてがって支え、空いた
右手を乳房からお臍へ、恥丘へと下ろしていき、その陰に走る秘裂に添わせました。

「そんなに気持ち良かったんなら、オマンマンもウズウズしてるんじゃなぁい?」
「あふ…ん…ふうん…アアッ?! だ、だめッ、そこはダメェッ!」
「だめよ逃げちゃあ…ほらどぅお、こっちの方が気持ち良いでしょ?」
「アッ、アアンッ、いけないわロザリー、ンンッ、女の子同士で、ンアッ、こんな事ォ!」
「うふっ、やっぱり…お汁が溢れてヌルヌルしてきたわ
あんたはどこもかしこもすべすべだけど、ここは格別ね
ねえ知ってる? 男の人って、オマンマンにも“キス”するのよ
あんたのここのお肉って、ぷっくり盛り上がってて押した指が沈み込んじゃいそうなくらい
柔らかくて、まるでゼリー寄せ料理みたいに美味しそう
こんなの目の前に出されたら、きっとファブリさん、ここにかぶり付くに違いないわ
あんたのオマンマン、中身までぺろりと食べられちゃうわね、イヒヒヒヒ」

 そう聞いてお嬢様は、好事家の集まる頽廃的なサロンで供されるという女体盛り(ハムや
チーズ、キャビアのカナッペ、トリュフ詰フォアグラのテリーヌ、牡蠣、メロンなど前菜を
うら若き娘の裸体を器にして盛り付け、それを皆で取り囲んで食す卑猥なパーティー料理、
その後、娘の肉体自体が主菜となり参加者全員で輪姦乱交して楽しむのが通例)のごとく、
ご自分がファブリに注文された一品料理として真っ赤なリボンを懸けられ二つ折りにされた
全裸のお身体を大皿に乗せられお客様で賑わう食堂へ運ばれていくお姿を想像されてしまい
ました。

 上へ高く迫り出し、露わとなった股間を青年の顔に向けテーブルに下ろされたお嬢様は、
瞳を閉じられると固く緊縛されてわずかしか動かせない指先で秘裂を割り拡げ、中身が注文
通りの品かどうかファブリに検分させます。
その小壷の中には、とろりとして白みを帯びた半透明な汁に漬け込まれた、欲情して緋色に
染まる柔肉のマリネが収められていて、それから芬と立つ淫欲を誘う牝の匂いが食堂全体に
広がります。
 淫らに濡れる局部を殿方の目に自ら晒されていらっしゃるお嬢様の途方も無くはしたない
そのお姿はファブリだけでなく他の大勢のお客様達からも見詰められ、それらの視線が目を
瞑られていても熱く感じられて、まるで体中をその場に居る全員の舌でねぶられているよう
でした。
 そして…

『アアッ、ファブリさんのお口が!』
「ンウウウンッ、ファブリさんダメェ、舐めないでェッ!」
「そおよぉ、あんたのここ、ファブリさんにいっぱいペロペロされちゃうんだからぁ
だけど、オケケが無いのが残念ねぇ、これだと、まだ子供だって思われちゃうかも…
でも心配しないで、あんたにだって、すぐあたしみたいにもじゃもじゃ生えてくるから
羨ましいわ、あたしのみたいな赤毛と違って、あんたのは金髪なはずだから真っ白い肌には
良く映えるでしょうね、そうなったらファブリさんもきっと気に入るわ」

 ロザリーの手に秘裂をさすられていると愛の泉から蜜が湧き出してきて、お嬢様の股間は
どんどん熱く濡れていきました。
それと同時に、さも実際にファブリから愛撫を受けているかように耳元で囁かれている内、
お嬢様は鼻の奥に或る匂いが甦ってくるのを感じました。
 それは昼間出会った時に漂ってきた青年の体臭でした。その時はお爺様の事を考えるのに
夢中で気付かれませんでしたが、改めてその匂いを意識すると、これまでに嗅いだ事のある
どの殿方、汗みずくで無理矢理お嬢様を犯したどの男達の体臭とも違って、とても好ましく
感じられ、どうしようもなく子宮を疼かせました。
 そしてお嬢様は、ご自分が本当にファブリ青年によって愛撫されているようなお気持ちに
なられ、それまで遠ざけようとされていたロザリーの手を逆に自ら乳房と秘裂に押し付ける
ようになられました。
『く、ふううん…もっと、ファブリさぁん、もっとォ…』

 やがてお嬢様は、そこに在るはずの無い熱い肉塊がお尻に当たっているように感じられ、
これまで幾度となく男達からそうされてきたように、ご自分は立ったままでという、とても
恥ずかしい体位で今にも犯されようとしているのだと思われました。
 けれど、お嬢様はそれを嫌だとは感じられず、青年にならどれほど羞恥に満ちた性交位を
もって犯されても良いと、それどころか、青年と一つに繋がれるのなら愛を交わす為の窪み
だけでなく、殿方にご奉仕出来るもう一つの禁断の窪みを使われても構わないとさえ思えて
しまいます。
 お嬢様の蜜が殿方の欲望を惹き付けて止まぬのに負けず劣らず、ファブリ青年の体臭には
それほどまでにお嬢様を発情させてしまう力があったのでございます。
そんな殿方と出会えたなら、それは女にとって幾万幾億に一つの幸運だと言えるでしょう。
『んくっ、ファブリ、さぁん…来て…お願い、来てェ…』

 一方、清楚な少女が自分の手の中でどんどん乱れていき、性の刺激に激しく身悶えるのを
目の当りにしたロザリーは、背筋がゾクゾクするようなエロチシズムを感じ、まるで初めて
ガールフレンドの素肌に触れた少年が歯止めを失って相手の事も考えずさらなる探求の手を
伸ばすがごとく、お嬢様の濡れた窪みに指を潜らせていきます。
『こんなに気持ち良さそうにして、オーレリーったら、すごい!』
「ね、ねえ知ってる? 男の人って、ここに自分のチンポを入れたがるのよ
オマンマンの中でチンポをこするのが気持ち良いって
それに女の子もそうされると、とっても気持ち良いんだそうよ
ほら、こんなふうに…」
 始めは恐る恐る1本だけ挿入されたロザリーの指は、お嬢様が嫌がられぬのをみてすぐに
2本に増やされ、深々と突き刺したそれをぐりぐり捻って、中の肉襞を縦横無尽にこそげて
いきました。
それが待ち望んだ青年の陰茎が花芯に挿入されて来たように感じられて、お嬢様は間も無く
絶頂に達してしまわれました。
「ンッ、ンッ、ハウッ、ンアッ、クッ、ハアアアアア!!」

 体が火照って寝付かれぬ夜に自分を慰める時も怖くてまだ膣に指を入れた経験の無かった
ロザリーは、お身体をビクビク震わせるお嬢様の膣内で指が痛いほど圧迫されるのを感じ、
女の子のそこが本来受け入れるべき物、即ち恋人の男性器をこんなにも強く締め付けるのだ
という事を初めて知り、びっくりしてしまいました。
 ですが、それ以上に彼女をたじろがせたのは、淑やかそうなお嬢様のお口から上げられた
魂消るような絶頂の叫びでした。
感極まるそのような声を初めて耳にしたロザリーにはそれが悲鳴に聞こえてしまい、自分の
悪ふざけの度が過ぎて、知らぬ間にお嬢様の処女膜を破ってしまったのではないかと心配に
なったのです。
無論お嬢様の処女はすでに半年も前に失われていましたが、そうと知らないロザリーには、
自分の知る仲間の女工達とは違い立居振舞いが何処と無く上品で蓮っ葉な所など微塵も無い
お嬢様が処女にしか見えなかったのでございます。

 けれどもお嬢様が破瓜の痛みを訴えてくる事は一向に無く、それどころか悦びをまとった
声を漏らしながら、くいっ、くいっとお尻を押し付けてくるようになり、ロザリーはそんな
心配は要らなかったのだと結論付けました。
これまでひけらかしてきた性の知識も他人からの又聞き程度でしかなく、実体験も無かった
ロザリーは、もしもお嬢様が未だ処女だったとしたら、二本の指を膣に深々と突き入れられ
中をあんなにも掻き回されたりして、処女膜が無事であるはずが無かったのを知らなかった
のです。

 自分を求める恋人の熱くいきり立ったものに貫かれ、体内の奥深くまでその確かな存在を
感じる事は、女にとってこの上ない幸せでございますが、お嬢様の肉体はより大きな悦びを
得る方法を知っており、それだけで満足しませんでした。
精一杯爪先立って腰を持ち上げては振り下ろすそのリズミカルな動きは、後背立位で情交を
結ぶ中で自らも殿方の抽挿をより深く受け止めようとする女の腰の動きそのものでしたが、
やはりロザリーには、お嬢様の見せるその動きの本当の淫らさを理解することは出来ません
でした。

 とはいえ、切なげな声を漏らしながら艶かしく腰を振って擦り付けて来るお嬢様のお尻の
弾力のある柔らかさ感じているとロザリーも変な気分になってきて、自分が殿方の役を演じ
ようしているとも知らず、彼女はお嬢様のお尻目掛けて腰を打ち付け始めました。
 揺らめく角灯の光に照らし出される、共に甘やかに息を喘がせながら熱った身体を一つに
絡ませ、シャボンでぬるぬる滑る肌を擦り合わせて戯れる少女達の姿の何と美しく、そして
淫靡であったことでしょう。
 それはまるで夢魔が見せた淫夢のごとくわたくしを虜にして、良人との初夜よりも鮮明に
記憶に残り、今でもあの時の事を思い出すと蜘蛛の巣の張って久しい股の窪みが潤んできて
しまいます。

 それほど広くもない洗い場は、性の刺激に酔って熱く火照った少女達の肉体から立ち昇る
噎せるほどに濃密な甘酸っぱい蜜の匂いで満ち満ちていき、やがてお嬢様が二度目の絶頂を
迎えるとそれにつられてロザリーも潮を吹いて果て、二人とも立っていられずたらいの中に
へたり込んでしまいました。
 先に我を取り戻されたお嬢様は、何時までもそうしているわけにもいかず、初めて感じた
あまりにも強烈な性の快感に未だ朦朧としているロザリーに手を差し伸べられます。
「ロザリー、ね、起きて、このままじゃ風邪を引いちゃうわ」
「え、なに…オーレリー? あたし、いったい…」
「さ、早く上がって、もう寝なきゃ、あしたの朝、工場へ連れて行ってくれるんでしょ?」
「あ、そうね、そうだったわね…」
「さあ立って、お湯を浴びたら、体を拭いてあげるわ」
「うん、お願い…」

 二人が浴びたお湯はすでに冷め切ってしまっていましたが、熱りの残る身体には心地良い
ものでした。角灯の蝋燭が燃え尽きそうなのに気付かれたお嬢様は急いでロザリーの濡れた
肌をタオルでぬぐい、ドロワーズとシミーズを着せました。
その際、間近で見てしまったロザリーの下腹部を覆う恥毛は、自分で言っていたほど濃くは
ありませんでしたが、赤みを帯びた褐色の縮毛は消えゆく蝋燭の灯の中で黒々として見え、
お嬢様をちょっぴり羨ましがらせました。

 窓の星明りを頼りに二階の子供部屋へ行った二人は、すでにそこで眠っていた彼女の弟を
起こさぬようそっとロザリーのベッドに一緒に入りましたが、しばらくの間クスクスと忍び
笑いが止まりませんでした。
 それは、女の子同士にはそぐわないとてもいけない事をして二人とも上り詰めてしまい、
お互いに恥ずかしい姿を見せてしまった事への照れ隠しだったのか、それともそんな秘密を
共有する事で厚い絆で結ばれ、お互い初めて同い年の親友を得た喜びから出たものなのか、
唯一つ確かなのは、二人の胎の奥が未だ消せ切れていない小さな炎でちろちろと焦がされて
いたことでした。

 二人が一つのベッドに身体を寄せ合って眠っている間、その小さな炎は、思春期の只中に
あったロザリーにまだ見ぬ恋人との目眩く初体験を夢見させ、真実の性愛(あい)を求める
お嬢様にはその心の奥にまだほんの一瞬すれ違っただけでしかないファブリの存在を静かに
けれど消し去り難く焼き付けていったのでございます。

 翌朝早く二人が工場へ出かけた後、目を覚ましたロザリーの弟ポールは姉と共有する子供
部屋の中が何時にもまして女臭くて鼻を皺めたそうで、この無邪気な少年がそうした匂いに
胸騒がせられるようになり、マルセルのように白濁した苦いミルクを出せるようになるまで
まだまだ時間がかかりそうでした。


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