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レディ・ペリーヌ物語 23


〜 レディ・ペリーヌ物語 23 〜


【 旅の続き ― 別離の都パリ 後編@ ― 】


 青年達の淫欲の宴が終わって手術室に呼び戻されたサンドリエ医師が目にしたのは、未だ
陵辱が続いているかのごとくお身体をびくびくと痙攣させて、床に横たわるお嬢様の見るも
無惨なお姿でした。
その白い肌のそこかしこには赤い爪痕が痛々しく刻まれ、あられもなく晒されている股間の
秘裂からは言うまでも無く、隣接する薄桃色をした菊門からも、そして口元からも青年達の
解き放った白濁液が漏れ出ていて、彼等がお嬢様に対しどのような行為に及んだかを如実に
物語っています。
 お嬢様を抱え上げて再び診察台の上に縛めたサンドリエ医師は、まるで学生に任せた動物
実験が指示通りに行われたかどうかを確かめるように、3つの窪みを無造作に次々と開いて
いって、その事を検証しました。

「やれやれ、子宮洗浄の下準備をお願いしたというのに…
君達、直腸や口腔にスペルマをこんなに無駄使いして、肝心の子宮内への注入量が足りなく
なっていないでしょうね?」
「いやだなあ先生、この娘に何をしても良いって仰ったのは先生じゃないですか
娘を輪姦するような悪い奴等ならヴァギナだけでなく他の穴だって犯したに違いない、そう
考えて実践したまでのことですよ
もちろんその前に、被験者の子宮には僕達が十二分にスペルマを注入しておきましたから、
不足するような心配はご無用と思います
それでも足りないと仰るなら、もう一度注入し直しましょうか?
なにしろこの娘のあそこときたら…クックック」
「なるほど…
とはいえ、三人がかりで三ヶ所同時に、というのは流石にやり過ぎだったのでは?」
『三ヶ所同時にって、まるでその場を見ていたような…
ああ、そうか、もしかして…もしそうなら…ククク、これは利用できる』

「申し訳ありませんでした先生、この娘の体があまりにも気持ち良くて、つい…
特に前と後ろ二ヶ所を同時に貫くと、ペニスが得も言われぬ快感に包まれて…」
「そ、そんなにですか?! あっ、コホ…」
「はい、そうはもう…
こんな素晴らしい機会を与えてくれた先生には心から感謝しています
おかげで娼婦相手でも出来ない特別な体験をさせて貰えたのですから
今日の事を伝えれば、きっと父達も先生のご発明に興味を持ちますよ」
「そ、そうですか…それならまあ、仕方ないでしょう…
この被験者がそれほどまでに大きな快楽を男性に与えられる肉体を持っていたのが悪かった
のですから、君達のした事を一方的には責められませんね
そう考えると、被験者もこれがただの治験だった事に感謝すべきなのでしょう
実際ならず者共に襲われていたなら、死ぬまで犯され続けたかもしれませんから
ただし諸君、これはあくまでも医学の発展の為の治験であったという事を、決して忘れては
いけませんよ」
「もちろんですとも先生、僕達のした事は医学上の治験であったからこそ許されるのです」
『そう、治験だとさえ言えば、どんな事でも、ね…クックック…』

「さて、授業もまだ残っていますし、そろそろお嬢さんに目を覚まして貰いましょうか…」
「んうっ…ううん…」
「君、私の声が聞こえるかね? 私が誰か、分かるかね?」
「ん…サンドリエ、せんせい?…わたし、どうして…」
「良かった、どうやら息を吹き返したようだ、これで授業が再開出来る」
 気付け薬で目覚めさせられたお嬢様は頭の芯が痺れたように朦朧とされていて、ご自分が
何時診察台の上に再び縛められたのかも、どうしてそうされているのかもすぐには思い出せ
ませんでしたが、何かとても嫌な夢をみたような気がしました。
 ですが、感覚が戻ってくるにつれて、お嬢様ご自身の肉体が、その悪夢が現実に起こった
出来事であったことを報せてきます。
始めは単に股間が熱を持っていてずくずく痛むのが感じられただけでしたが、すぐにそれが
花芯だけでなくもう一つの恥ずかしい窪みにも同じ痛みがあるのが感じ分けられてきます。
それらは粗相したように気持ち悪く濡れていました。
そして、舌にはこれまで感じたことの無い苦味が感じられ粘つく咽喉に唾を呑み込ませると
鼻腔に濃密な精液の匂いが広がりました。
その瞬間、息苦しさと共に、鏡に映し出されていた、ご自身が三人がかりでの陵辱を受けた
時そのままの情景がお嬢様の脳裏に甦ってきました。

「イッ、イヤアアア! もう止めてェ!」
「しー、しー、大丈夫、もう大丈夫です、もう済んだのですよ
よく頑張りましたね、もう彼等とは性交しなくても宜しいのですよ」
「でも、でもわたし、あんな恥ずかしいトコを、うう、何回も、うああぁぁ…」
「ああ、女性器以外に、肛門や口にも男性器を挿入された事ですか? あれは」
「イヤッ、言わないで!」
「私が目を離していたとはいえ確かにあれは余分な事、その事はすでに叱っておきました
ですが、彼らがそうしたのは、複数の暴漢によって輪姦されたという患者が実際どのような
暴行を受けたのか、彼等なりに考えた結果なのです
多少の行き過ぎがあったにしろ、若者が探究心を持つのはとても良い事なのですから、その
役に立てたのだと思って、あなたも過ぎた事は忘れなさい
さあ、そんな事より、準備も整ったのですから特別授業を再開しようではありませんか
今度の発明品の紹介が済んだらあなたの手伝いも終わりなので、もうちょっとの辛抱です
折角ここまで頑張ってきたのですから、お母さんの為にもう一働き出来ますね?」
「うううぅぅ…はい…」

「では諸君、改めて、本日の特別授業、<事後の避妊措置について、その二、子宮洗浄>の
施術式をお見せしたいと思います
そこで使うのが、私の発明したこのサンドリエ式子宮洗浄器です
これは膣洗浄と子宮洗浄がこれ一つで行える優れ物なのであります」
 サンドリエ医師が木箱から取り出したそれは直径が最大2寸ほど、長さも1尺半ほどある
ガラス製のとても大きな物で、一見注射器に似ていました。
ですが、なだらかな曲線を描きながら膨らんでいき、その縁が円筒を越えて張り出している
ドーム状の先端の形はある物を連想させずにはおかず、まるでギリシャ神話のサテュロスの
極端に誇張された股間のものを見ているようで、青年達は失笑を隠せませんでした。
「アハ、先生、それがその、子宮洗浄器? ですか?」
「ね、ねえ、あれって、まるで…」
「ププッ、お前もそう思うか? やっぱりアレ、だよな?」

「あー、コホン、諸君、何を驚いているのです?
女性器は男性器を挿入されるように造られているのですから、膣に挿入する物がこのような
形状を取るのは生理学的に言ってしごく当然の事なのです
膣圧に負けない強度と十分な洗浄液容量を持たせるのには苦労しました
では、まず洗浄液を調製してみましょう
1回分はおよそ400tの水、これに消石灰を一つまみ入れて、よくかき混ぜます
石灰を入れる事で水がアルカリ性となり、同じくアルカリ性のスペルマとの親和性が増して
より洗浄効果が高まるのです
これを子宮洗浄器に吸い上げれば準備完了です」

 ズゾゾゾ…と不吉な音を響かせた後、振り返ったサンドリエ医師の捧げ持つ異形の物体を
見たお嬢様の目が恐怖に見開かれました。
「せ、先生!? まさかそれを!!」
「ふふふ、察しが良くて宜しい
そう、これであなたの膣や子宮に残るスペルマを洗浄するのです」
「そんなの無理ッ、そんなの入りっこないわ!」
「そうですね、あなたの膣管には多少大き過ぎるかもしれませんね」
「じゃ、じゃあ、止めてく」
「ですが、何度も申しているように女性の膣という物はとても柔軟で融通が利く物なのです
あたたの膣は学生諸君によって十分ほぐされていますし、たっぷりと注入されたスペルマが
潤滑材となるので、何の差し障りも無いでしょう
さあ、今からこの子宮洗浄器をあなたの膣に挿入しますので、気を楽にして
緊張すると少し痛いかもしれませんよ」

「アアッ、待って先生、入れない、アグッ、い、痛いッ、イタヒイイ!
止めてェッ、裂けちゃうッ、ホントに裂けちゃうから、もう、イッ、ヒギイイイイ!」
 淫液にまみれた秘部に彼の謂う所の子宮洗浄器が押し入れられると、ガラスで出来た特大
亀頭によって膣口がメリメリ裂けんばかりに拡張されていき、張出した縁が通過した瞬間、
お嬢様はご自分の股が本当に裂けてしまったかのように感じられました。
ですが、お嬢様のお苦しみがどれほど大きかろうとお嬢様の肉体を使った子宮洗浄の実演は
容赦無く続けられていきます。
「ほーら、私の言ったとおり、ちゃんと入ったではありませんか
ここまで挿入出来たら後は楽に動かせますので、まずは膣の奥行を測ってみましょう」
「アグウウ…ンフッ」
「ふうむ、子宮口までおよそ7センチですか…
しかしあなたの膣は大人の勃起した陰茎をすべて受け入れられるのですから、もっと伸びる
はずです」
「アウウウウ、もう無理ィ、これ以上、入らな、ヒイイイイ…」
 容赦なく押し込まれていくガラス製の特大円筒はお嬢様の膣を無理やり引き伸ばし内部を
埋め尽くして、愛を交わす為の器官を円柱状のただの空洞へと貶めていき、弾力の全く無い
その無機質な感触が圧倒的な異物感をもってお嬢様を苦しめました。

「最大伸長で15センチほどですね…まあ洗浄器の太さを考えればこんなものでしょう」
「すげえ、腹に形が浮き出て、どこまで入ってるかはっきり分かるぜ」
「ほんとだ! ぼくたちの、あんな所まで入ってたんだね」
「うううう、く、苦しい…おねがいぃ、ぬいてェ…」
「そうですね、あなたの膣の容量もだいたい分かりましたから、いよいよ措置の第一段階、
膣洗浄を実施してみましょう」
「んぐううう…」
 その張出した縁で膣襞をこそげてお嬢様を呻かせ、子宮洗浄器が引かれていきましたが、
すべては抜かれず、亀頭部が膣口に引っかかった所で停められます。
そして、お嬢様が息をつかれる間も無く、左手で握った筒先を膣口に固定して子宮洗浄器の
プランジャが押されました。
すると、亀頭部に開いた穴から水鉄砲のように水が噴き出して、膣の奥に当たります。
射精と違い途切れること無く続くそれは、まるで体内に放尿されているようなおぞましさを
感じさせ、注入されていくアルカリ性の洗浄液が散々蹂躙されて傷付いた膣内をヒリヒリと
痛ませて、お嬢様に二重の苦しみを与えました。
「ンアアアア?! ヤア、止めてェ…ツッ、ウウウウ…」

 やがて、膣内が満たされるとプランジャが引かれ、洗浄液が吸い出されましたが、それで
終わりではありませんでした。
「さて諸君、今の施術法は従来の膣洗浄器と同じものでしたが、それだけでは不十分な事が
お分かりですか? 洗浄液があまり濁っていないでしょう?
何故なら、あれでは試験管の底部だけにブラシをかけたのと一緒で、手前部分が洗浄出来て
いないのです
ですが、我がサンドリエ式子宮洗浄器ならば、患者の膣内を満遍なく洗浄する事が出来ます
諸君は、陰茎の先端が何故あのような形状をしているのか、知っていますか?
モルガンの説によれば、まだ文明を持たなかった原始のヒトは乱婚状態だったそうです
そんな中、自分の種を確実に残す為に他の男のスペルマを掻き出せる形になっていったのだ
と考えればダーウィンの進化論にも合致します
それも考慮してこれの先端を亀頭状にしたのです」

「それでは、我が子宮洗浄器の設計意図をご理解して頂いた所で、その実力を実際にお見せ
しましょう
今回は膣すべてを満たすのではなく最大膣容量の3分の1、この被験者では140tほどの
洗浄液を注入します
最大膣容量は洗浄器の外径と膣の最大伸長長の積から求められるので、私が予めしたように
計測はしっかりしておくこと」
「ああッ、またッ、ん、んんん…」
「注入したら、洗浄器を膣の最大伸長点と膣口の間を10回ほど往復させます
そうする事で膣襞がしっかり伸ばされ、襞の一本一本まで亀頭冠で擦り洗い出来るのです
ですが決して性交時のように激しくせず、膣を突き破ってしまわぬよう慎重の上にも慎重に
動かしてください」
「アグウウウ…イッ、イタイッ、イタヒイイイ…ンアアアア…ヒッ、ヒギイイイイ…」
「ご覧の通り、この措置には多少の痛みが伴いますが、望まぬ妊娠を防ぐ為なのですから、
ここは心を鬼にして続けましょう…」

「さて、これで膣粘膜に付着したスペルマを掻き出せたので、ここで仕上げをします
洗浄器を膣口に戻した後、先ほどのように膣内を洗浄液で満たしては吸いを5回行い、浮き
出たスペルマを回収するのです」
「ンンンンンッ…フウウウン…ンアアアア…クフウウウ…」
「うむ、ちゃんと洗えていますね…
どうです諸君、シリンジ内の洗浄液が懸濁しているのがはっきりと分かるでしょう?
ここ中では、諸君の提供してくれたスペルマに含まれる精虫、諸君も顕微鏡で観察した事が
あるでしょうが、それが無数に泳ぎ回っているのです」
「ああ、あのオタマジャクシですね」
「そのとおり、これで被験者の膣が洗浄された事が確認出来ます
本来ならばここで洗浄器を一旦抜いて中の液を廃棄し、新たな洗浄液を充填して再挿入し、
さらに5度ほど、濁りが無くなるまで同じ作業を繰り返すのですが、今日は被験者の負担を
考慮して、このまま措置の第二段階、子宮洗浄に移ります」

「子宮洗浄においては、膣洗浄の場合とは異なり洗浄器を膣の最大伸長点まで挿入したまま
固定して、子宮口に密着させた状態で洗浄液を全量注入します」
「ハウウウウ…
ヒッ?! ヒイイ! ンイイイイイ!!」
 サンドリエ医師が膣の最奥部までねじ込んだ洗浄器のプランジャを押していくと、圧力の
高まった膣内で逃げ場を失った洗浄液が子宮口を押し広げ奔流となって子宮内を叩きます。
満ちてもなお注入され続けた洗浄液は子宮体を膨れ上がらせていき、やがてお嬢様のお臍の
下あたりの皮膚がぼこっと盛り上がりました。
「御覧なさい、この被験者の子宮の位置が良く分かるでしょう?
そしてプランジャを引くと子宮内から洗浄液が押し出されて…ほら、元通り
子宮は筋肉の塊りですのでとても弾力性に富んでいるのです
このようにして子宮に5回ほど洗浄液を流し込んで洗い、膣洗浄の時と同じ要領で洗浄液を
入れ替え5度ほど繰り返します…」
「アグウウ、お腹がァッ、ヒイイイイ…」
「ほほう、諸君は本当に良く頑張ってくれたようですね、洗浄液がどんどん濁ってきますよ
こんなに大量のスペルマを射精出来るとは…いやはや若さとは真に素晴らしいものです」

「ヘヘヘ、こりゃ面白ぇや、まるでゴム風船みたいだぜ
なあ先生、俺にもやらせてくれよ」
「君に? いやしかし…」
「あ、ずるいよバオレル、ぼくもしたいのに
ね、先生、ぼくにもやらせて」
「クールフェラック君もですか…
ですがこれは、見た目より力加減が難しいのですよ」
「やれやれ二人とも、先生が困っていらっしゃるじゃないか
ですが先生、ここはやらせてやった方がよろしいのでは?
診察台と同じく、これも実際に使ってみた方が、その有効性を実感できます
そうすれば、二人もきっと喜んで先生の発明品の素晴らしさを父達に伝えてくれますよ
なあ、バオレル? クールフェラック?」
「ああ、もちろん!」
「うん、ぼくも!」
「ふむ、そういう事なら致し方ありませんね…
宜しい、実際に験すのは良い勉強です
ただし、一人5回までですよ」
「おお、それじゃ早速俺から」
「あーん、ずるいよバオレルゥ」
「ングッ、もうヤメ、ヒッ、ヒギイイイ…」

「おや、アンジョルラス君、君はやらないのですか?」
「ええ、まあ…
それより先生、先生に耳寄りなご提案があるので、ちょっとあちらへ行きませんか」
「うむ、いいでしょう…」
「それで、君の言う耳寄りな提案とは?」
「先生もご存知でしょうが、この地区の医師会理事の椅子が一つ、もうすぐ空くそうです
ここで父達に気に入られれば、その理事の椅子が先生の物になるかもしれません」
「ほう、それは興味深い…だが、どうすれば気に入られるのか…」
「そんなの簡単ですよ、父達をここに呼んで、今日なさった事をもう一度されればいい
そう、発明品の治験にかこつけて、あの娘を抱かせるのです
先生はあの娘を自由に出来るのですから、利用しない手は無いじゃないですか」
「むう、それは妙案かもしれない…だが、そう上手くいくだろうか…」
「あの娘の体は、ヴァギナはもちろんオラルも、そしてアヌスも格別でしたよ先生
抱けば抱くほどますます欲しくなるようなね
現に女に奥手だったクールフェラックも今はあの有り様なのです
ましてや好色な父達が蠱惑されない訳がありません
僕の言葉が信じられないなら、先生もご自分で実際に試されてみたらいい
あの娘には男の欲望を惹き付けて止まない魔性的な何かがある
先生も本当はそれを感じているのでしょう?」

「い、いや、私は…
だが、あの娘を使えば、確かに上手くいくかも…」
「そうでしょう? きっと上手くいきますよ」
「ううむ、さてどうしたものか…
ところで君は、何故私にそんな話を持ち掛けてくれたのかね?」
「理由を知りたいですか? でしたらこれは先生と僕の間だけの話にしてください」
「うむ、分かりました」
「それは…自分達の事は棚に上げて僕達を女遊びばかりしている放蕩者と罵るヒヒ親父達が
あの娘を相手にどんな痴態を演じるか、それをこの目で見てみたいからですよ」
「その目で見るって、まさかその場に居合わせるつもりなのかね?」
「クックック、それこそまさかですよ先生、僕は先生がされていたように隣室から覗かせて
もらうつもりですので、その時はどうぞご一緒させてください」
「き、君、どうしてそれを?!」
「ククク、やっぱりそうだったんですね? まあ、これも僕と先生の秘密という事で…
そんな事より、大病院の敬うべき院長様ともあろう人間が陰でいたいけな少女を玩んでいた
という事実は、奴らの弱みになると同時に僕らの強みになるのですから、これからも仲良く
していきましょうよ、ねぇ先生」
「むうう、君は…君は中々に恐ろしい人物のようだね…
だが、理事の椅子は悪くない…」

 二人がそんな悪巧みをしている間、一人5回までの約束も疾うに反故にされてバオレルと
クールフェラックから残酷な遊びを受け続けるお嬢様は、もはや悲鳴をお上げになるお力も
失せて苦悶の呻きを漏らすだけとなられ、洗浄液が無理矢理注入される度にその中で活発に
蠢く無数の精虫が子宮の奥のさらにその奥まで送り込まれていったのでございます。
もしこの時お嬢様に母体となられる準備が整っていらっしゃったなら確実に妊娠させられて
しまわれ、旅を続けられなくなっていたかもしれません。そうならなくて済んだのがほんの
僥倖でしか無かった事が、もう少し後になって分かるのでございます。

 やがて二人の密談も終わって、ようやく子宮洗浄器が抜かれると膨れた子宮から逆流した
洗浄液が膣口から勢い良く噴き出し、お嬢様の股の下に置かれていたブリキのバケツへ音を
立てて流れ落ちました。
「すげえな、今度はクジラの潮吹みてぇだぜ」
「ほんとにすごい勢いだね、バケツを飛び越えてるよ」
 そうした青年達の無慈悲な声も、精も根も尽き果てたお嬢様の耳には入りませんでした。
そんな中、ガタン、と物音がして、男達の目が鏡のかかる壁の方へ向けられました。
「あれ、今の、何の音だろう? 隣の部屋からかな?」
「あ、あー、あれはきっと…そう、さっき読みかけていた本が机から落ちた音でしょう
さ、さあて、我がサンドリエ式子宮洗浄器の効用も十分に理解して頂けたと思いますので、
本日の特別授業はこれで終了と致します
諸君、どうもお疲れ様でした、ささ、ホールまで見送りましょう…」

「では諸君、次回まで御機嫌よう、今日の事はくれぐれもお父上達へよしなに」
「へへへ、この次も今日みたいなのを期待してますぜ、先生」
「えへへ、ぼくも、できたらまたあの子がいいな」
「それでは先生、ご連絡をお待ちしてますよ、次回、のね…」

「なんだか大先生、最後は忙しなかったな」
「この後、用事でもあったんじゃないの?」 
「まあ、そんなのどうでもいいや
なあ二人とも、もう昼も過ぎちまったが、どっか開いてる店へ行って腹ごしらえしようぜ
思いっきりやることやったら、すっかり腹が減っちまったぜ」
「クックック…」
「おいおいアンジョルラス、思い出し笑いか?
そうだよなぁ、あの娘の体、とびっきりだったもんなぁ」
「あ、ああ…そうだな、まあ、そんなところだ」
『ククク、今頃は、大先生も…』

 男達が去り手術室に独り残されたお嬢様は、少女の身には想像するだに忌まわしい行為の
数々を受けて瞳の色を失い、騙し討同然に担わされた苛酷な『お手伝い』が終わった事にも
気付かれずにいらっしゃいました。
 ですが、お嬢様の今日の愛のレッスンは本当にこれで終わったのでしょうか?
追い出されるように病院を後にした青年達の中で、アンジョルラスだけはサンドリエの許に
残されたお嬢様の運命を予見していたようでした。
けれどもそれは、彼の予想をさらに上回るものだったのでございます。


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