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レディ・ペリーヌ物語 21


〜 レディ・ペリーヌ物語 21 〜

【 旅の続き ― 別離の都パリ 中編A ― 】


「お嬢さん、苦しいのをよく我慢してくれました
もう膣鏡での観察は終わりですので、今抜いてあげましょう」
「ん、んんんんん、んふっ! はぁ、はぁ、はぁ…」
 ようやく膣壁を内側から押し拡げていた膣鏡が抜かれましたが、ぽっかりと開かれていた
お嬢様の膣口はすぐには閉じ切らず、膣内の異物感もなかなか消えませんでした。
ですが、喘ぎが治まるのを待つことなく、お嬢様を生きた人体模型とするサンドリエ医師の
特別授業はすぐに再開され、さらなる恥辱でお嬢様を苛んでいきます。

「さて、諸君にはこのお嬢さんの患部を見てもらいましたが、観察というのは何も目による
ものだけではありません、患者自身から症状を聞く問診も重要です
さあ、お嬢さん、そろそろ落ち着きましたかな?
それではこれからあなたに幾つかの質問をしますので、それに正直に答えて下さい
まず始めに、あなたの膣にはヒーメンがすでに無いですね
見た限り昨日今日無くなったのでもなさそうだ
では、あなたが処女を失ったのは、何時の事でしたか?」
「そ、そんなの、言えません」
「おやおや、何でも言う事を聞くと仰ったのはあなたなのに、約束を破るのですか?
それならば私も…」
「あ、待って、待ってください、それは……今年の…春に、です」
「処女喪失から3、4ヶ月ほど経過と…
それで、これまで経験したコイトゥスの回数は?」
「コイ、トゥス?」
「ああ、あなたにはラテン語が分からないのですね
コイトゥスとは、男性器を女性器に挿入してその中に射精する行為、即ち性交の事です
お分かり頂けましたか? では改めてお聞きしますので、ちゃんと答えて下さい
あなたがこれまでにそういう事を許した男性は何人いましたか?」
「そんなことまで…うぅぅ…二人、です」
 そうお答えになられたお嬢様のお言葉は嘘ではありませんでした。何故なら、これまでの
性体験の中でお嬢様がご自分から肉体を許されたのはクロアチアの青年伯爵とマルセルとに
だけだったのですから。

「二人だけ、ですか…まあ、いいでしょう…
ところで、あなたは性交の際にオルガズムを感じましたか?」
「オルガズムって?」
「性交の中でそれが起きると、他の事が全く考えられなくなるほど気持ちが良くなります
そして、一度その性の快感を知った女性はそれが忘れられなくなり、自分から性交を求めて
しまうようになるのですよ」
「そんなの絶対にないわッ!」
「なるほど…よく分かりました、質問は以上です
さて、諸君、私が今した問診の中で、患者が嘘を言っていたのが分かりましたか?
まず、初めの答え…これはまあ、事実でしょう
ですが、二番目の答えは…人によって多少の差はあるでしょうが、歳の余り違わない少年と
一度や二度性交したくらいでこれほどヒーメンが損耗してしまうわけが無い…
ですからこの患者は半年にも満たない短い期間に多くの成人男性との激しい性交を経験して
いるはずです
そして…」

「おい聞いたかクールフェラック、あの嬢ちゃん、もう何人も男を咥え込んでるんだってよ
まだ童貞のお前とはえらい違いだな」
「ほっといてよ、今までそんな機会が無かっただけなんだ
僕だって機会さえあれば、女の子を抱くくらい何時でもできるんだ」
「そんなこと言ったって、お前、俺が娼館に誘ってもいつも断るじゃないか」
「だって、あんな所にいる女ってなんだか汚く見えちゃって、嫌なんだよ」
「やれやれ、お坊ちゃんはこれだから…
な、それじゃ、あの嬢ちゃんはどうだ、そんな風には見えないだろ?」
「え…うん、そうだね」
「あー、コホン
そして、三番目の答えもおそるらくは…
人は他人には知られたくない事実を言い当てられると余計に強く否定するもの、特に妙齢の
女性の場合、その傾向は特に顕著です
まだ幼いというのに多くの男性と性交を重ね、オルガズムも感じていたとは、もしかしたら
この患者は生来のニンフォマニアなのかもしれませんね
ですが…」

「おい、ニンフォマニアだってよ、それってつまりアレだろ?
あんな小娘が本当に色キチだったら、クールフェラック、お前さんならどうする?」
「ど、どうするって、そんなの分かんないよ」
「俺だったらそんな好機、絶対見逃さないぜ、相手が気絶するまで犯りまくってやるよ」
「バオレル君、お静かに!
あー、ですが、それを責めても詮無い事、医師たる者は患者にとって最も適した治療を施す
為にその目で見、その手で触れて、病状を正しく把握する力を養わねばなりません
そこでこれから諸君には、この患者の膣が過度の性交で損傷していないかを実際に触診して
確かめると同時に、三番目の答えが真実か否かを導き出して頂きます」

「ま、待って先生、触診って、この人たちにも触られるんですか、わたしの…」
「お嬢さん、恥ずかしがる必要なんて全然ありませんよ、このような検査は婦人科を訪れる
患者に対して普通に行われる事ですからね
こうして彼等に実地の経験を積ませる事は将来有望な医師を育成する為に是非とも必要で、
ひいては病気に苦しむ患者達を救う事に繋がるのですよ
そう、あなたのお母さんのようなね…」
「ううう…分かり、ました…どうぞ続けて、ください」
「おお、あなたならきっとそう仰って下さると思っていましたよ
では最初は、そうですね、クールフェラック君、君にやってもらいましょう」

「先生…こんな事して、本当に良いんですか?
だってこの子の、こんなに小さいのに」
「クールフェラック君、君は今までの話を聞いていなかったのですか?
いくら見た目が幼くともこの患者はすでに相当な数の性交経験がありますから、それくらい
何でもありません
さあ、指を膣の中へ…違う違う、ちゃんと二本の指を使ってしっかり触診するのです
二本指検査は、患者が処女であるか、また男慣れしていないか、それを確認する為のもの、
たとえば恋人との情事をすでに何度も重ねていた娘が、相手の男が他にも恋人を持っていた
のを知って嫉妬し、自分は処女の身を無理矢理汚されたのだと訴える事件もよくあるので、
いずれ諸君も司直からこの検査を依頼されることがあるでしょう
君の優しさは美点ではありますが、優柔不断は医師として弱点にしかなりませんよ」

『うう、何でもないだなんてひどい…みんなの見てる前であそこに指を入れられるなんて、
そんなの…でも、我慢しなくちゃ、わたしさえ我慢すれば、お母さんを…
ああッ、指がッ、んんん、いやッ、入ってくるッ!』
「そう、ゆっくりで構いませんから奥まで、先ほど見た子宮に触れるまで挿入して」
「ああ、本当だ、簡単に奥まで挿入できました!」
「言ったでしょう、この患者は性交経験が豊富なのだと
なので、二本指を挿入するくらい、男性器に比べれ物の数では無いのですよ」
「すごいや、この子って、小さくても本当に性交しちゃってたんだ!
だったら、ねえ君、こうすると気持ち良いんでしょ?」
「ンッ、ンッ、ンアッ、アンッ、ダメェッ、何度も突かないでェッ!」
「ふむ、その様子だと患者の膣に裂傷などは無いようですね
では、今度は指の腹側を使って膣内を万遍なく触れてみてください」
「ンンッ、ンアッ、アアンッ、ンフウッ、こすっちゃ、ヤアァァ…」

『すごい、この子の膣(なか)、ギュウって締め付けてくる!
ああ、これが指じゃなくて、僕のだったらなあ…』
「どうです、何か異常は見つかりましたか?」
「え? えーと、すいません、よく分かりません
でも、この子の膣、とっても気持ち良さそうです
この子が本当にニンフォ?なら、僕、この子としたくなっちゃいました」
「したくって、君ねえ…まあ、君の素直な感想は分かりました
では、指を抜いて、私に見せてください…ふむ、出血も膿も無いようですね…
匂いは…少し刺激的ですが嫌なものではない、いたって健康…この歳で女の部分の手入れを
心得ているとは、いや、感心感心
宜しい、では、次、バオレル君に替わって」

「おう、待ってました!」
「やれやれ、君って人はまったく…じゃあ、始めて」
「ヘヘヘ、こんなの簡単簡単、御茶の子さいさいってね…ソレッ!」
「アウッ!」
 まだ少年の面影が残るクールフェラックが如何にも自信無げにしたのに比べて、太い指を
いきなり奥まで突き込んだバオレルは、まるで淫売女でも相手にするように遠慮会釈もなく
お嬢様の膣内を弄っていきます。
「ンアアア、イヤアッ、中をかき回さないでェッ!」
「ふーん、嬢ちゃんのここ、ずいぶんこなれてるじゃないか
さすがに何人も男を咥え込んできただけことはあるぜ
だったら、こんなんじゃ物足りないだろ?
ソレッ! ソレッ! ソレッ! ソレッ! ソレッ!」
「アウッ、アグウッ、ウアアッ、ヤアッ、乱暴にしないでェッ!」

 バオレルの激しい指の抽挿に耐えかねてお嬢様が首を嫌嫌と振られていると、その動きに
つられてローブの襟元から左の乳首がこぼれ出、続いて右の乳首までも露わになってしまい
ました。
『アアアッ、イヤッ、お乳が! お願い、気付かないで!』
 けれども白いローブの襟から食み出した円く色づく桜色の乳首はいやでも目立ち、それを
見つけたバオレルはニヤリと笑って指の動きをさらに速めていきます。
「ヘヘヘ、嬢ちゃん、そうやって男を誘ってきたのかい? ほんとに好き者なんだな
なら、お望みどおりにしてやるよ
ソレ、ソレ、ソレ、ソレ、ソレソレソレソレソレェッ!」
「ウッ、アッ、アッ、ンッ、ンアアアアアアアアッ!」
「ちょッ、待ちなさいバオレル君、そんなに乱暴にしたら、患者の膣が傷ついてしまうじゃ
ないですか!」
「ヘ? そうですかい? 俺のレコ公はこうしてやるとヒイヒイ鳴いて悦ぶんですがね
現にこの嬢ちゃんのアソコも嬉しそうに俺の指をキュウキュウ締め付けてますぜ」
「レコ…また君はそうやって私をからかう…君は勉強の前にその粗野な性格を直さないと…
もしかしたら君は、医者よりも大工とかの方が似合っているのかもしれませんね」
「ヘヘヘ、自分でもそう思います」

「君はもういいです
では最後にアンジョルラス君、この患者の膣に特に形態的異常は見られないようですので、
君には患者の性的発達度合を調べてもらいましょう」
「分かりました、でしたら膣だけでなく他の部分の性感も調べてみたらどうでしょう?
そうすれば患者がニンフォマニアかどうか、はっきり判るかもしれません」
「おお、さすがアンジョルラス君、それは良い考えですね
患者が認めたがらない自分の淫らな病気を自覚させるのは治療の第一歩です
では君の好きなようにやってみなさい」
「ありがとうございます、先生
それじゃあ…ああ、あれがいいな…ちょっとこれを拝借します」
 壁際の机の上から羽ペンを取ったアンジョルラスは軸をナイフで削ぎ、先端を針のように
尖らせていきました。

 お嬢様はお引き受けされたサンドリエ医師のお手伝いがまさかこんなにも羞恥を伴うもの
だったとは想像だにされていらっしゃいませんでしたが、マリ様をお助けしたい一心から、
ご自分の受ける仕打ちにこれまで必死に耐えて来られました。
ですが、男達の使う言葉によく分からないところが多かったにしろ、言葉の端々にご自分が
ふしだらな娘のように見られているのを感じ取られたお嬢様は、ご自身の事よりもご自分を
大切に育ててくださったお母様が侮辱されたお気持ちがして、それをお認めになることには
耐えられませんでした。
 そんなお嬢様を試すようにアンジョルラスは手にした羽ペンを使いお嬢様の性感の在処を
ことごとく暴いていきます。

「待たせしたねお嬢さん、これから君をこれで調べるからね
でもその前に、さっきから思ってたんだが、君のローブ、とてもきつそうだ
僕が楽にしてあげるよ」
「エッ? アッ、待ってッ!
お願いッ、先生ッ!」
 ローブの留紐に手を伸ばされたお嬢様は、止めてもらおうとサンドリエ医師に助けを求め
ましたが、青年のする事に逆らうなと首を振られてしまい、そうしている間に鳩尾の辺りを
締め付けていた圧迫がふっと無くなりました。
すでに肌を隠す役割をほとんど果たしてしなかったとはいえ、着衣を完全にはだけられて、
ご自分のまだ小さな乳房を男達の視線に晒させられたお嬢様の目から涙が零れました。

「これで君の体の感じる所を隅々まで調べられるね
もう何人も男を知っているんなら、君の性感は十分に発達してるはずだ
気持ち良ければ、いくらでも声を上げて構わないよ、君はもうそういう女の子なんだから」
「うううぅぅ…わたし、そんな女の子じゃないわ」
「フフフ、それはやってみれば分かる事さ、やってみればね」
 アンジョルラスにお顔から首筋、肩、二の腕、腋、そして反対側の腕へと、肌に触れるか
触れないかの所をさわさわと羽先で掠めていかれたお嬢様は、声を上げてしまうとご自分が
ふしだらな娘だと思われると思い、むず痒さを懸命に堪えられました。

「く…ん…ふ…んん…ふうん…んく…ううん…」
「どうだい? 気持ち良くないかい?」
「こ、こんなの、くすぐったいだけ…」
「それが気持ち良いって事なんだよ、性的にね
今、その証拠を見せてあげよう」
 青年は鎖骨の上をなぞって羽ペンをお嬢様の胸元へと降ろして、二つの丘の麓で8の字を
描くように羽を遊ばせると、クルクルと左右の峰を昇らせていきました。
お嬢様は肌の下から湧き上がってくる快感に声が上がりそうになるのをお口を引き結ばれて
堪えられていらしゃいましたが、スッ、スッと羽先で掃かれている内にお嬢様の乳首は抗い
ようもなくムクムクと勃ってしまいました。

「ほら、見てごらん、乳首がこんなに尖って、もっと触ってって催促してるよ」
「ああ、いやぁ、どうして」
「きっと、男達に触られた時の気持ち良さが忘れられないんだよ」
「そんなことないわッ、あんな事、恥ずかしいし、痛かっただけよッ」
「痛かっただけ、ね…たとえば、こんな風にかな?」
 青年は羽ペンの尖った軸先をお嬢様の乳首の先端に押し当て、カリカリと引っ掻きます。
「い、痛いッ!」
「ふーん、本当に痛いだけなのかい?
それにしちゃあ、君の乳首、さっきより固くなってるみたいだよ
じゃあ、もう片方も試してみようね」

「ツッ、ン、ン、ンン…アンッ!」
 青年が左側に移した羽ペンをコリコリしこった乳頭に強く圧し付けていくと、鋭く尖った
軸先がとうとう突き刺さってしまい、桜色の先端にプッと盛り上がる小さな赤い実を吸って
乳白色のペン軸が朱鷺色に染まりました。
「おっと、少し強く圧し過ぎたみたいだね
でも、今の君の声、感じていたんじゃないのかい?
君って、もしかして痛くされるのが好きなのかもしれないな」
「そんなッ、本当に痛かったんです」
「そうかな?
まあ、まだ君の性感を調べなきゃいけないから、今はそういう事にしておくよ」

 それからもアンジョルラスは羽先で脇腹や臍の周りをなぞり、ふくらはぎから真一文字に
開かさせられた太ももの根元へと、お嬢様の柔肌をサワサワと掃いていきました。
「さあ、いよいよ残るは一ヶ所だね
残念だな、君ならきっと背中やお尻もものすごく感じるはずなのに、調べられなくて
でも、もうそんな必要もないみたいだ」
 青年が恥丘を嬲っていた羽を秘裂に割り込ませて女の最も敏感な突起を擦り上げていくと
トロリとした雫が羽根の先端からポタポタ滴り落ちるようになり、お嬢様もご自分の秘部が
濡れていくを感じました。
「う…ん…んふ…んん…ふああ…いや…だめ…いやァァ…」
「フフフ、僕はまだ指一本触れてないのに、もうこんなに愛液を溢れさせて…
感じてるんだろ? 認めなよ、君はこういう事が大好きな、イヤラシイ女の子だって」
「違うの、あんまりくすぐったいから、汗をかいただけ」
「フーン、君はまだそんな事を言うのかい?
君の口が正直に答えてくれないんだったら、仕方ない、直接君の体に聞いてみよう」

「直接って…何を…」
「何って、君は羽ペンじゃ何も感じないみたいだから、今度は手でしっかりと触診するのさ
君が気持ち良く感じる部分をね
それはどこかって? そんなの女の君の方がよく知ってるはずだよ」
「そんなの、知らない…」
「本当に?
それじゃあ僕が教えてあげよう、先ずはここから、ここはね、女の第二の性感帯なんだよ」
 羽ペンを捨てた青年の手がお嬢様の胸に伸ばされ、二つの膨らみを包んで撫で回します。
「ああッ、やッ、お胸に触らないでッ、いやらしいことしないでェッ」
「胸の触診は大事な診察方法の一つなんだから、ちっともいやらしくなんかないさ
君のここはほんとに可愛いね、僕の手の中にすっぽり入っちゃうよ
だけどしっとり汗ばんだ肌が手に吸い付くようで、触り心地がとても良いね
ねえ、君、君はここを男達からどんなふうに可愛がられたんだい?
こんなふうに、優しくかい?」
「イ、イヤッ」
「嫌って?…ああ、そうか、もっと強くして欲しいんだね?
じゃあ、そうしてあげよう」

 青年はお嬢様の乳房を掴む指に力を込めて、きつく揉みしだきます。
「アアッ、ヤメッ、ンンン、ンアッ、イ、イタイッ、アフッ、クッウンッ…」
「そう言えば、君はさっき、男達に触られた時に痛かったと言ってたけど、どうやらそれは
君の桃がまだ未熟なせいみたいだね、芯に固い所が残ってるよ
だったら、こういうのはどうかな?」
 そう言うと青年は、そうなってしまったお互いを見るのを恥ずかしがるように外側を向く
勃起した左右の乳首に指先を掛けて震わせ始め、お嬢様の目の前で二つの肉隗をプルプルと
踊らせます。そうして敏感な突起を直接爪弾かれ、乳房を揺す振られる二重の振動は性感を
否が応にも増幅させていきました。
「アッ、イヤッ、ダメ…ン、ン、ンンッ、ウン、ンアッ、アン、アアン…」
「どうだい、気持ち良いだろう? 君のそのとても澄んだ声をもっと出していいんだよ」
「ンッ、気持ち、ンウッ、良く、アンッ、なん、ンウンッ…」
「おや、まだ刺激が不足しているのかな?
だったら…」

「キャアッ! イヤアッ、舐めないでェッ、ンアアッ、吸っちゃダメェ、お口でなんてッ、
こんなの診察じゃな、ヒンッ、痛いッ、ヤメテェッ、こんなのもうイヤアアァァ…」
 お嬢様は、診察の名を借りてアンジョルラスにされてきた淫らな行為を、これは医学生の
勉強の為なのだと必死にご自分を欺いて来られましたが、性愛も同然に青年に覆い被さられ
胸に口を付けられてはそれももう限界でした。
すでに性感の高まっている乳首をさらに責められて今にも上り詰めてしまいそうになるのが
感じられ、そんなご自分のふしだらなお姿を男達に見られたらと思うと、お嬢様は胸の奥に
閉じ込めてきた感情を抑え切れなくなりました。
 ですが、堕胎のような婦女子特有の処置が秘密裏に施されることもあるこのタイル張りの
手術室は半地下に設けられ明り取りの窓もガラスブロックで埋められていて、中でどれほど
悲痛な叫びが上げられようと、それが表に届く事は決して無いのです。


 それからもアンジョルラスは身をよじって逃れようとするお嬢様の両の乳房を固く掴んで
絞り上げた乳首への責めを執拗に続け、やがてその責めを指に代えると青年の唇は羞恥心に
泣き叫ばれるお嬢様のお臍へ、そして下腹部へと這い下りて行きました。
 太ももの付け根にふっくり盛り上がった柔肉に口を押し付けた青年は、お嬢様の下の唇を
割って中の肉襞を舌で嬲り、顔を覗かせた小突起を舐め上げます。
女の弱点である三つの敏感な突起を同時に責め立てられていったお嬢様はどうしようもなく
込み上げてくる快感にお身体をビクビクと振るわせ、固唾を呑んで見詰める男達の目の前で
絶頂を強制されてしまわれました。
「ヒッ、ヤッ、そんなトコまで! ンンンッ、舌がッ、アフッ、クッ、ウウッ、フアア…
アアッ、そこはダッ、クウッ、ンッ、ンッ、ンアアアアア!」

 ですが、青年はそれだけでは満足せず、お嬢様の性感をさらに暴き立てていきます。
「はあ、はあ、はあ…く、うん、もう、やめ、てぇ…」
「本当に止めて欲しいのかい?
それにしちゃあ、君の子猫ちゃんは僕の指を美味しそうに咥えてるじゃないか
この中には体の外よりも深いオルガズムの感じられる場所があるんだ
今から僕がその場所を教えてあげる
せっかく女の子に生まれたんだから、君もしっかり覚えておくといいよ」
 アンジョルラスは挿し入れた中指と薬指とでお嬢様の花芯の内側を弄っていきます。その
動きは先の青年達のように自信無げでも乱暴でもなく、的確に膣内で性感の集中する部分を
探し出しました。

「ンッ、アアアアッ」
「ほーら、見つけた、ここが君の感じるところだよ
じゃあ、約束通り、君を天国に昇る気持ちさせてあげよう
「イヤアッ、ヤメテェェェ」
「だめだよ、ちゃんと膣に意識を集中してくれなきゃ
ここをペニスで擦られた時の事を思い出すんだ
とても気持ち良かっただろ?」
「そんな、こと、なッ、アッ、アッ、アンッ、ウッ、ウウンッ、ハッアアアァァァ…」
 お嬢様は頭を振られてお腹の奥から吹き上げてくる熱を否定されようとなさいましたが、
数多の男達によって開発されてきたご自身の肉体が生み出してしまう性の快感を抑える事は
叶いませんでした。

「ああ、何て良い声を上げるんだ、君は中でこんなにも感じるんだね
いけない娘だ、こんなのを聞いたら、もっとその声を響かせたくなってしまうじゃないか」
 青年は膣の中ほどを擦っていた指を奥へ進め、膣内に突出している子宮の裏側に届かせた
ピアニストのような長い指の先で子宮本体を揺す振ります。その、それまで感じた事の無い
感覚はお嬢様に強烈な快感を与えました。
「アクッ、クウウウ、フッ、フアア、フゥウウン、フアアァァ…」
「フフフ、思ったとおりだ、まだ小さいのに、もうこんな奥でも感じられるなんて、君って
本当にいけない娘だね
そんなに感じるなら、今は指でだけど思いっきり絶頂(いか)せてあげるよ
本物のペニスじゃないのが不満だろうけど、すぐにそんな事も忘れるさ」

「ンッ、ウンッ、フッ、クフッ、フアッ、フアアッ、アンッ、ハアアァァ…」
「気持ち良いだろう? 何度でも絶頂っていいんだよ」
「アアンッ、こんなのダメェッ、おかしくなっちゃウッ、もうヤメテェェ」
「なら認めちゃいなよ、自分はニンフォマニアなんだって
男にこういうイヤラシイ事をされるのが大好きな、とってもいけない女の子ですってね」
「イッ、イヤッ、イヤアァァ、ハウッ、アッ、アッ、アアンッ、クウッ、ハアアアアン……
わたし、わたしは、フウン、とってもいけない、女の子、ハウ、ですゥ、アアアンッ」
 何度も絶頂を迎えさせられている内に、お嬢様は頭に靄がかかったようになられ、ご正気
ならば決して認められない言葉を鸚鵡返しにお口にしてしまわれます。
よく女は子宮で物を考えると申しますが、実際は逆で、女は子宮によって物を考えられなく
させられる、そういう生き物なのです。
そして、成長期のお嬢様のまだ未熟な子宮も確実に目覚めつつあったのでございます。

「フフフ、良く出来ました…じゃあ、お望みどおり、もっと満足させてあげよう」
「そんッ、ハウッ、もう何度、クフウ、イって、アアンッ、もうダ、ンアアアアン……」
 さらに強く子宮を揺さ振られて、嵐の海の怒涛のごとく繰り返し襲ってくる官能の高波に
呑まれたお嬢様は診察台の上で背中を弓形に反らせ幾度も感極まった声を上げられ、それは
青年が指を抜いた後もなおしばらく続きました。
幼い乳房の先をピンと尖らせ、独り性の快楽に身悶えして潮まで噴かせるお嬢様のお姿は、
可憐そうな少女が夜になると淫魔に憑かれたかのごとく自らを激しく慰めてしまう、そんな
秘められた営みを覗き見ているようで、男達にお嬢様を思う存分犯したいと思わせ、部屋に
満ちていく蜜の匂いが彼らの邪な欲望をさらに昂らせていきました。

「スゲエ、あの嬢ちゃん、潮噴いてるぜ!
さすがテクニシャンのアンジョルラスだ、奴の指技にかかっちゃどんな女もイチコロだな
おやぁ、どうしたんだクールフェラック、ズボンの前を押さえたりして
ハハァン、さては…」
「ち、違うよ、これはッ」
「かまわないんだよ、それで、お前さんも立派な男だって事さ
な、見てみろよ、大先生も前を突っ張らせてるだろ?
こんなの見せつけられて犯りたくならなかったら、そんなの男じゃないさ」
「あー、コホン…アンジョルラス君、もう十分でしょう
それで、君はこの患者をどう診ましたか?」
「そうですね、触診の結果から、患者は性感が驚くほど発達している事が判明しましたし、
本人も自分が過剰な性欲を持っている事を認めましたので、先生の狙、お見立てのとおり、
この患者はニンフォマニアで間違いないと思います」
「なるほど、やはりそうでしたか
この患者がこれまで重ねてきた性交の数々は、自ら望んでの事だったようですね
そして、おそるらくは今もそれを…
 さて、患者の病状も把握出来たことですし、いよいよ本日の特別授業の本題、<事後の
避妊措置について、その二、子宮洗浄>に移りましょうか
そこで使う私の第二の発明品、サンドリエ式子宮洗浄器を今用意しますね」
「お待ちください先生、その前にご提案させていただきたい事が…」

「何ですか、アンジョルラス君」
「子宮洗浄と仰いましたが、この患者の子宮は今空じゃないですか
先生の発明品の効果を実証するためには、患者の子宮の中に実際に、それもなるべく多くの
スペルマがあった方がよろしいのではないでしょうか?」
「なるほど、確かにそうですね…それで君は、どうすれば良いと思いますか?」
「幸いここには3人の新鮮なスペルマの持ち主が居るのですから、僕達にそれを提供させて
いただくというのは如何でしょう
先生がさっき仰っていたのは、そういう事なのでしょう?」
「フフフ、さすがはアンジョルラス君、察しが宜しいですね」
「クールフェラックもすっかり気に入ったみたいですし、そろそろ約束どおりに僕達3人で
楽し…いえ、先生の授業の下準備をさせてもらいますよ
ところで先生、このお嬢さんには何をしてもよろしいのですよね?
ぜひやってみたい事があるのです、そう、娼婦相手にもやれないような事を」
「何を躊躇う必要があるというです、諸君の前に在るのはただの人体模型なのですよ
だからどのように扱おうと構いません、好きに使って下さい
その代わり、お父上達への取り成しも忘れんでくれ給えよ」
「それはもう…
クックック、こんな悪い先生に騙されているとも知らず、この娘も可哀相に」
「何を言っているのです君、所詮は貧民街の娘、我等のような上流の者の役に立てるだけで
光栄というものですよ、フッフッフッ…」


 大都会の闇に張り巡らされた欲望という名の蜘蛛の巣に囚われたお嬢様に、ついに本性を
剥き出しにし始めた男達の毒牙が迫ろうとしていました。
ですが、未だ絶頂の波間に漂われるお嬢様はその事に気付かれておりません。
その日お嬢様の持つ運命が課した愛のレッスンはこれからさらに過酷さを極めていくことに
なるのでございます。


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