〜 レディ・ペリーヌ物語 番外編 〜
【 愛の牢獄 ―若過ぎた愛人― A 】
少女は立ち上がりアンドレの方に向き直ると、両手を局部に添わせた。だがそれは隠す為
では無かった。少女の手が秘裂を開いていった。
顔を耳まで赫く染めた少女が声を震わせ、自分で入れても良いかと問うた。
少女は昨日教えた通りのポーズで彼を誘っただけでなく、自ら愛してくれるというのだ。
少女からそんな嬉しい言葉が聞けた喜びを表すように、射精したばかりの陰茎が忽ちの内に
復活した。
野で花摘みをするように少女がアンドレの腰の上に股を開いてしゃがみ込んでいった。
だが彼の陰茎が高く勃起し過ぎていた所為で、自分で挿入する事に慣れていない少女が腰を
落としても陰茎を押し倒してしまい、挿入には到らなかった。
少女がやり直そうとして身じろぎすると、密着する局部に開いた少女の柔らかい下の唇が
亀頭から伸びる裏筋を食んで滑り、アンドレに予期せぬ快感を与える。
それが二度、三度と続く内に彼の陰茎がさらに怒張していく。少女は知らぬ間に男を焦らし
昂らせる高度な愛の技を駆使していた。
陰茎がはち切れんばかりに膨れ上がり浮き出た血管がどくどくと脈打って、いよいよ我慢
しきれなくなった彼は、己の物を手で直立させて少女の入口にあてがい、そのままゆっくり
しゃがんでいくよう少女に促した。
アンドレの目の前で少女の中に亀頭が潜り始め、周囲の柔肉を圧迫して陥没させる。
埋没した亀頭が狭い隧道を押し広げながら奥へ進み、すぐに突当たるのを感じた。子宮だ。
陰茎はまだ半ばしか挿入されていなかったが、未成熟な少女の蜜壺がそれほどまで浅かった
事に今更ながら気付かされたアンドレはもう十分だと思った。
だが少女はそれで諦めはしなかった。息を込め手を握り締めてじりじり腰を浮かしていき、
腹を圧する彼の物が抜ける寸前、踏ん張っていた爪先を左右へ投げ出した。
支えを失った少女の体は一気に落下して、彼の陰茎が根元までぐさりと突き刺さった。
小さな身に余る陰茎によって子宮を突き上げられ、蜜壺の襞が引き伸ばされて引き攣り、
少女の口から苦悶の呻きが漏れたが、少女はそれを呑み込み息を整えて彼に微笑みかけた。
内ももを震わせ苦痛を耐え忍ぶ健気さに打たれた彼は少しでもそれを忘れさせたくて少女の
胸を愛撫する。撫でさする手の平が彼の残した精液を塗り広げ二つの膨らみの上をぬるぬる
ぬめり、胸元から噎せ返る青草の匂いが立ち昇っていく。少女はその匂いを決して好きでは
無かったはずだが、それが彼の物だと思うと腹の奥が熱くなっていった。
痛みが消えていくのを感じた少女は、これでやっとアンドレに射精をさせてあげられる、
彼を悦ばせてあげられると思った。女の腹に精液を解き放つ瞬間が男にとって最高の快感で
ある事を少女は十分知っていたからだ。そして少女自身も心のどこかでそれを望んでいた。
だが他人からされるのと自分でするのとでは自ずと異なるもの、アンドレの陰茎を自分の
腹の内側で擦れば良いとは分かっていても、下から刺し貫く陰茎がきつきつに嵌まっていて
少女はうまく動けなかった。
少女が困っているのに気付いたアンドレは腰を突き上げて喜んで少女の手助けをした。
そして少女の蜜壺が馴染んでくると尻を掴んで腰を前後に揺らさせ、また石臼を挽くように
回させて、抽挿しなくとも快感を与えられる腰の動かし方を少女に教えていった。
少女は初めぎこちなく腰を前後に振っていたが早々に要領を掴んで円を描きだし、さらに
自ら快感を求めて腰を打ち付けるようになっていった。
やがて少女の蜜壺が彼の陰茎を搾るように痙攣し始め、堪え切れなくなった彼の射精した
精液を呑み込んでいった。
子宮を愛人の精液で満たされ体を硬直させて絶頂に達した少女はアンドレの胸に倒れこみ、
自分の力で彼を悦ばせられた満足感と未だ体が繋がっている安心感とに包まれながら余韻に
浸った。
そんな少女の尻を愛しげにさすっている間にアンドレが復活していった。少女も腹の中で
アンドレが固くなるのを感じて、また彼が愛してくれるのだと待ち望んだが、それは少女が
思っていたものよりも過激だった。
彼は少女と体を入れ換え、うつ伏せにさせて尻を持ち上げると、蜜壺から精液が洩れ出る
より先に一旦抜いた陰茎を挿入し直して、ごくノーマルに後ろから愛する体勢を取ったかに
見えた。だがアンドレの考えていた体位はよりアクロバティックなものだった。
彼は身を起こさせた少女の膝の裏に腕を通して抱え上げるとベッドから降り、ゆさゆさ腰を
振り上げて宙に浮いた少女を深く愛していった。
体の育ち切っていない娘とは良い物だとつくづく思う。女として十分楽しめるばかりか、
今や少女の重みを支えているのは彼の両腕と陰茎のみしか無いというのに、大人の女とでは
重くてとてもやり続けられないこのような体位をこうして何時までも楽しめるのだから。
そうやって少女との性愛を楽しんでいたアンドレの目の隅に何か動く物が見え、そちらを
向いてその正体を確かめた彼にちょっとした悪戯心が生まれた。
少女はアンドレから前の物を見るように言われたが、彼の激しい抽挿を受け続けてすっかり
快楽の渦に呑み込まれ恍惚としていて曖昧な返事をするだけだった。だが重ねて促されると
桃色の霞が晴れていって目に光が戻り、前にある物が見えてきた。
それは姿見に映った少女自身だった。あられもなく股を開かれた少女がアンドレの抽挿を
受けるたびに、鏡の中の少女を穿つ不釣合いなほど太い陰茎が股間を出入りし、まだ小さく
固い二つの丘が胸の上を滑り動く。何と淫らな光景なのだろう。しかも鏡の中のアンドレが
それを見詰めていた。こんな恥ずかしい姿を彼にずっと見られていたのだと気付いた瞬間、
少女の蜜壺がきゅっと窄まった。
羞恥心に駆られ姿見を見ないでと哀願する少女にアンドレは、男と女が愛し合うのは神の
定めたもう事なのだからその姿に何一つ恥ずべきものなど無いのだと言い、そのまま少女を
目でも犯し続けた。
それはあたかも鏡の中と外の二人のアンドレの陰茎で抽挿されてような錯覚を与えて蜜壺を
これまでになくきつく締め付けさせ、やがて感極まった少女は随喜の涙を流し身も世もなく
絶頂の叫びを上げた。性愛において女の抱く羞恥心は極上のスパイスであり、男にも至上の
悦びをもたらすものなのだ。
悦びを解き放ったアンドレは少女を貫いたまま寝室を出て一階の浴室へ向かった。
彼が階段を下る一歩一歩が陰茎を奥深く喰い込ませて子宮を突き、絶頂直後の蜜壺を痙攣し
続けさせて、浴室で陰茎が抜かれると少女の股間から2回分の泡立った精液が溢れ出た。
シャワーの栓を捻った彼は足元の覚束ない少女を背中から抱きすくめて支えながら精液に
まみれた乳房や下腹部を手で拭う。蜜壺に指を差し込まれた少女が切なそうに息を喘がせ、
掻き出された精液の代わりに溜まっていく蜜の甘い匂いが浴室に漂った。
これまでもそうであったが、アンドレは抱けば抱くほどますます少女を求めてしまう。
その甘い声や匂い、入ってきたものを蕩かす蜜壺は勿論の事だが、少女には男を惹き付けて
止まない特別な何かがある。それは大人でも子供でもない少女期というほんの一瞬の輝きに
秘められている男を破滅させかねない魔性の魅力なのかもしれない。
そうして少女に触れていると彼はどうしようもなく欲情してしまい、もう三度も射精して
いるというのに陰茎が痛いほど勃起してきた。
アンドレは自分の方に向き直させた少女の手に屹立した陰茎を触れさせた。
掌の中でアンドレの固く熱い分身が身震いし、自分の中に入りたがっているのが文字通り
手に取るように分かる。こんな場所で行為に及ぶと思うとホテルの浴室での一件とも重なり
躊躇いが無くもなかったが、自らも性の欲求に抗えなかった少女は彼の肩につかまり片脚を
絡げて背伸びし、自分の入口を陰茎の上に持ち上げていった。
陰茎がしっかり咥えられたのを感じたアンドレは少女の太ももを抱え上げて、先ほどとは
前後を入替えた体位で下から突き上げていく。蜜壺を穿つ湿った音が間断なく浴室に響き、
背中を押付けられたタイル張りの壁が少し冷たかったが少女のどんどん火照っていく体には
心地良かった。ほどなく清めたばかりの少女の蜜壺が三度アンドレの精液で満たされた。
再び体を清めた少女を抱き上げたアンドレは、立て続けに愛を交わして少し疲れの見える
少女を休ませる為に寝室のベッドに寝かせ、自分はキッチンへ行ってコンロに火を入れた。
暫らくすると湯沸しがシュンシュン鳴り始める。フライパンにソーセージを乗せて寝室へ
迎えに行くと、元気を取り戻していた少女が納戸に吊るしておいた彼の胸当て付き前掛けを
素肌に着けて嬉しそうにくるりと舞い、裾を踏んでつまずきそうになった。
そんなぶかぶかの絵具汚れの付いた物でなくとも他にいくらでも綺麗な物があったろうにと
アンドレは苦笑したが、少女は彼の匂いがするからこれが良いのだと言った。それを聞いた
彼は少女の体に合うよう前掛けの丈と巾を鋏で切詰め、腰にリボンを渡して結んでやった。
姿見の前で出来映えを一心に確かめる少女は、前こそモスグリーンの布に覆われていたが
脇から胸の膨らみが覗き後ろからは全裸にしか見えず、無邪気さの中にエロスを感じさせる
その光景に画趣を掻き立てられたアンドレは様々な衣装や小物で肌を際立たせた少女の姿を
夢想した。
少女裸婦画で名の通っていた彼は東洋趣味を持った客から注文されて女奴隷を題材にした
オダリスク画をこれまで何度も描いてきており、中には実際にオスマン帝国の在外高官から
ハレムの様子を描く官能的な作品を求められた経験もあり、そうした事から寝室の納戸には
アラビア風の薄衣やベール、腕輪、髪飾り、首飾り、乳飾り等の飾り物、果ては首や手首、
足首に嵌める鎖付きの拘束具や懲罰用の鞭に至るまで、モデル嬢にエロティシズムを添える
物が揃っていたのだ。
そんなアンドレの夢想を焦げ臭い匂いが断ち切る。ソーセージを焼いていた事をすっかり
忘れていた彼は慌ててキッチンへ駆け下りたが、ソーセージはすでに炭になっていた。
改めてソーセージを焼きだすと少女も下りて来て食卓の用意を手伝った。食器戸棚から皿や
カップを取り出そうとする少女の姿は微笑ましかったが、背伸びをするたびに白い尻たぶが
引き締まりそれが悩ましくもあった。
今日の食卓に並んだのは、焼いたソーセージ、チーズ、薄切りパンとバター、コーヒー、
そして少女には蜂蜜とオレンジジュースも出され、ブルガリア産の薔薇の蜂蜜を少女は大層
気に入ったようだった。
昼食が済むとアンドレは待ち切れぬ様子で少女をアトリエへ連れて行った。そこで彼は、
彼の前掛けを着けて絵筆を持つ少女の後姿、その対向には姿見に映る少女の裸身を配して、
少女の瑞々しい肢体のすべてを1枚の絵の中に収めていく。題は『自画像を描く少女』だ。
一通りデッサンを終えたアンドレは腰に巻いていたバスタオルを落として少女に近付き、
前掛けの両脇から手を滑り込ませて幼い乳房を弄り始める。絵描きである彼にとって少女を
描く事と愛する事はすでに分かち難い一つの行為となっていた。それを少女も望んでいたの
だろう、陰茎を挿し入れた素股はすでに熱く濡れていた。
二人が二度愛を交わしている間に午後の陽も傾き、そろそろ少女を帰さねばならない。
アンドレは少女の股間を拭ってやりながら、少しでも長く一緒に居たいと思い、また浴室で
洗ってあげようと言ったが、少女は帰ってからも彼を腹の中で感じていたいからこのままが
良いと、その代わり下着を汚したくないのでドロワーズを預かっていて欲しいと答えた。
以来少女は彼の許を訪れる際に下着を着けて来なかった。
五日目になって、いよいよ少女に性愛のテクニックを教えていくことにした彼は、先ずは
ちゃんとフェラチオが出来るよう、屹立した陰茎に少女のお気に入りの薔薇の蜂蜜を垂らし
苦手な精液を呑み易くして口に頬張らせ、同時に少女の蜜を蜜壺から舐め取りながら性感を
高めさせた。それを毎日させていくと少女はすぐに蜂蜜無しでも精液が美味しく感じられる
ようになり、それ欲しさに自分から陰茎をしごいて吸い出すようになった。
その間もアンドレは様々な体位を使って少女自身も知らなかった性感を開発しながら少女と
愛し合い、食事を取り、絵を描いて、また愛し合い、二人は長い夏の陽が傾くまでお互いを
求め合った。
そして十日目にはとうとう禁断の部分での愛も少女に教えた。挿入するとさすがに少女は
辛そうだったが、そこが少女の叔父にも手付かずの処女地だったのが彼には嬉しかった。
泣かせたお詫びにアンドレはその事を忘れられるくらい少女を繰り返し愛した。
そうした日々が続く中で少女の蜜壺は彼の陰茎にすっかり馴染み、どんどん上達していく
少女の腰遣いが無上の快楽を生み出すようになって、彼は少女との関係がいつまでも続いて
欲しいと願った。
だが世の中に変化しないものなどは無く、それは二人が出会ってから2週間ほどが経った
日に起きた。いつものように愛し合い子宮を突き上げられていた少女が痛みを訴えだした。
アンドレが抽挿を止めて陰茎を抜くとそれは血にまみれ、少女の股間からも滴り落ちた。
彼は自分が激しく突き過ぎた所為で少女を傷つけてしまったのではないかと思っておろおろ
したが、痛みに眉根をしかめながらも少女は恥じらいの中に喜びの混じった表情を浮かべて
それを否定した。
「ううん、違うわ、アンドレが悪いんじゃないわ、これって、きっと…
そうだわ、わたし、きっとそうなんだわ」
「何がそうなんだい?」
「あ、あのね、アンドレ、わたし…わたし、もう子どもじゃないの」
「え、それって?」
「分からない? わたし大人に、赤ちゃんが産めるようになったのよ」
「赤ちゃん?…アッ!」
「わたしうれしい、だって、アンドレの赤ちゃんを産んであげられるんですもの」
「あ、ああ…そう、だね…」
父母の愛情を知らずに育った少女は自分が初潮を向かえて子供を授かれる体になった事を
知り、アンドレと共に二人の間の子供を慈しみ育てる幸せな家族の姿を夢みる。
だが彼は戸惑いを覚えずにはいられなかった。
「どうしたのアンドレ? 何か怒ってるの?」
「違うんだ、僕は怒ってなんか…」
「あ、そうね、ごめんなさい、まだ途中だったのに、こんなじゃ最後までできないわよね
だったら代わりにお口で何度でもしてあげる、わたし、お口も上手になったでしょ?」
「そんな事気にしなくていいんだよ
まだ血が出てる、さ、拭いてあげよう」
「だけど…ううん、アンドレがそう言うんなら…」
アンドレは血を拭った少女の股間に布を当てサッシュで留めた。
「さあ、これでしばらく持つだろう
夕方になったらホテルまで送っていってあげるから、それまで少し眠るといい」
「待ってアンドレ、お願い、眠るまでわたしを抱いていて」
「あ、ああ、いいとも」
ベッドに入った少女はアンドレの体温を感じて安心したように眠りに落ちていった。
腕の中にすっぽり収まってしまう小さな体がアンドレに少女がまだ幼いのだと教える。
だがその少女がもう子を宿せるのだという。話では知っていても男の目にはまず晒されない
生々しい女の証しを見せつけられ少女の成長を目の当りにしたアンドレは時が移り変わって
いくのを実感して二人の今後について真剣に考えざるを得なくなった。
勿論彼には欲望の為だけに少女の肉体を玩んできたつもりは無く、本気で愛していたし、
少女も自分を愛してくれている。とはいえ親子ほども歳の離れた自分が少女と結ばれる事は
許されるのか、そもそも母親から少女を奪って良いのか、アンドレは迷った。
しかし夏がもうすぐ過ぎようとしている今、避暑でここを訪れている母娘がどこかへ去って
行ってしまう前に彼は決断しなければならかった。
ホテル近くまで少女を送り届けたアンドレは、月経が落ち着くまで安静にしていなくては
いけないから1週間ほど会わないでおこうと言い、涙を浮かべて追いすがろうとする少女を
残して帰って行った。
それから3日経って少女が訪ねて来たが、彼は少女を家に迎え入れなかった。まだ決心が
固まっていなかったのだ。
「どうしてお家に入れてくれないの?
わたし、もう血は出てないし痛くもないの、だからアンドレが入って来ても大丈夫なのよ」
「まだだめだよ、初めての月の物だったんだから、もっと体を大切にしなくちゃ」
「だったらお口で…ううん、愛してくれるならお尻にだって…もうあの時みたいに泣いたり
しないわ、だってわたしの体はどこもかしこもみんなアンドレの物なんですもの」
「そんな事言っちゃいけないよ、君の体は僕の物でも誰の物でも無い君自身の物なんだから
もっと大事にするべきだったんだ、あの時の僕はどうかしていたんだよ」
「そんな…わたし、アンドレの物じゃ、ないの?」
「とにかく今は、君との事を考え直したいから、もうしばらく待っていておくれ」
アンドレに拒絶された少女は頬を濡らしながら悄然と帰っていった。
この時、何故少女を家に入れて愛してやらなかったのか、もっと早く決断しなかったのか、
彼は後悔する事になる。
やがて約束の1週間が経ち、アンドレは、すでに12歳を超え初潮もみた少女との婚姻は
法も教会も認めるところではあったが正式な結婚は2年程待つか少女が孕んだ時点にしても
良いし、我が子に全く関心を寄せないという少女の母親ならば少女を手放す事に否やは無い
だろうとようやく自分自身を納得させて少女達の泊まるホテルへと向かった。
だが彼が初めて少女と出合った樺の小径に差し掛かった時、道脇の林の奥から人の気配が
するのに気付く。切れ切れに伝わってくる声の様子からどうやらそこで男女が乳繰り合って
いるようだった。避暑地であるここでは主人達の面倒をみる為に別荘に連れて来られた若い
女中がたまの外出の機会に男を咥え込んで日頃の憂さを晴らすのはよくある事なので一旦は
通り過ぎようとしたのだが、女の声に聞き覚えがある気がして嫌な予感がした彼はまさかと
思いつつも林の中へ通ずる間道に入っていった。
弧を描く間道を2分ほど進むと、その先が少し開けて古びた小屋があった。そこは木々で
周囲から隠され男女が逢引するのにお誂え向きの場所であり、現にその最中の息遣いまでも
はっきり聞こえてきた。アンドレがさらに進むと、小屋陰の木の下でこちらに背中を向けた
男が下半身を曝け出して立ったまま小柄な娘と交わり肉が肉を打つ音を響かせていた。腰を
突かれるたびに男の陰で上がる喘ぎ声の持ち主が誰なのかはもはや疑いようも無かったが、
それでも彼は何かの間違いであってくれと願わずにはいられなかった。
木立の間に分け入り娘の顔が確かめられる位置まで回り込んでいった彼の目に映ったのは
全裸で樺の木に両手を突き精力盛りの若い男から激しい抽挿を受けている少女の姿だった。
自分の愛する少女が見知らぬ男に犯されている光景を見て逆上したアンドレは握り締めて
いた枝をもぎ取り獣のような咆哮を上げて男に打ちかかっていった。
その後の事を彼はあまりよく覚えていない。気付くと情けない声を上げて逃げていく男を
猶も追いかけようする彼の前に少女が両腕を広げて立ち、行く手を遮っていた。
少女は何か叫んでいたが未だ轟々と駆け巡る血潮が耳にざわめいて聞取れず、全裸の少女の
胸といわず腕といわず体のあちらこちらに付けられた紅い傷痕や精液にまみれた股間を見て
さらに怒りを燃えたぎらせたアンドレは少女を押しのけようとした。
そんなアンドレに少女の平手打ちが見舞われ、びっくりした彼は尻餅をつくようにその場に
へたり込んだ。
「アンドレもう止めて!! どうしてカミーユにあんなひどい事したの!」
「どう、して?…どうしてだって?!
そんなの、あの男が悪いからに決まってるじゃないか!」
「あの人が何をしたって言うの?!」
何を? 奴は君を無理矢理犯したんだよ、そんなの許せる訳ないじゃないか!」
「違うわ、無理矢理なんかじゃない、わたしがあの人を誘ったの
だからカミーユは悪くないわ!」
「誘ったって、君はいったい何を言って?…
ああ、そうなんだね、見ず知らずの男にあんな事をされて、きっと君は混乱してるんだ」
「そんなんじゃない、アンドレ、どうしてわたしの言う事をちゃんと聞いてくれないの!
カミーユはお母様の愛人だった人、それに前にもわたしに今日と同じ事をしようとしたわ
だからちっとも見ず知らずなんかじゃないの!
いいわ、わたしがどうやってカミーユを誘ったか、みんな話してあげる……」
ここで話を一旦4日前まで戻そう。アンドレに迎え入れて貰えず彼の家を後にはしたが、
かといって母の居るホテルに帰る気にもなれず、湖畔をさ迷っている内に気が付くと少女は
この場所に居た。周りを木々に囲まれ打ち捨てられた小屋しかないそんな所に独りぼっちで
居ると淋しさが込上げてきて少女の目から涙が溢れた。
そこで暫らく咽び泣いていた少女の耳に別れ際のアンドレの言葉が甦ってきて、どうして
彼があんな事を言ったのかが気になってくる。
『アンドレはわたしが最後まで愉しませてあげられなかった事を本当は怒ってたんじゃない
かしら、それともお母様のみたいに胸の大きくないわたしのことが嫌いになって、そういう
恋人が欲しくなったのならどうしよう、もうあなたに愛してもらえないの?』などと不安が
募ってくる。
そうした不安に苛まれ淋しさで胸にぽっかり空いた穴を埋めるように小屋のテラスの上で
膝を抱えていた少女の手が股間に伸ばされていった。切なくも甘い喘ぎで空気を振るわせ、
身を悶えさせる少女だったが体の熱りは増すばかり、そんな時ふと少女の目に留まった物が
あった。
少女の傍らに落ちていたそれは、おそらくこの小屋で使われていた椅子の脚の一部だろう、
太さ1寸余りの円柱の端がくびれて球状となっていて、その形はある物を連想させた。
風雪に晒され折れた断面もすべすべしていたその木の棒を手に取った少女が躊躇いつつも
股間の隙間に差し込んでみると秘裂が擦られ、まるで素股に陰茎を挟んでいるようだった。
その感触をもっと感じたくて少女は両脚を絡ませて内股でそれを強く締め付け、蜜に濡れて
滑り易くなると何度も抜き差ししていった。
これを中に入れたらどんなにか…木の棒に陰唇を擦らせる内にそんな誘惑の声が聞こえて
きたが異物を体内へ挿入する事も恐くて少女は迷った。しかしとうとう快楽の誘惑に負けて
手加減も知らず入口にそれを押し込んでしまう。アンドレにしか許されていなかった少女の
腹に蜜まみれの木の棒がずるっと一気に突き刺さり、肉の棒とは全く異なる胡桃材の固さに
蜜壺を抉られ子宮を鋭く突き潰された少女は苦痛に息を詰まらせた。
だが少女が感じたのは苦痛だけでは無かった。苦痛の中にも数日振りに蜜壺を満たされた
悦びを感じていたのだ。痛みが治まってくると少女は自分が異物を挿入している事も忘れて
自らの蜜壺を木の棒に犯させていった。
次の日も、その次の日も、少女はアンドレの家の近くまで行ったが、また拒絶されるのが
恐くて途中で引き返し、この林の中で独り愛して貰えぬ淋しさを慰めた。だがいくら自らを
慰めても、木の棒は女にとって最高の快感である射精をしてはくれず、少女の腹は肉の棒に
恋焦がれて疼いた。
そして今日もまたアンドレの家のドアを叩けずに引き返した少女が林の中へ通ずる間道の
近くに差し掛かった時、若い男と行き逢った。彼を見た少女は体が強張って動けなくなる。
無理も無い、彼は以前ホテルの浴室で少女を犯しかけた母親の元愛人カミーユだったのだ。
そんな男に人通りの無いこんな場所で出合ってしまった少女は今度こそレイプされてしまう
かもしれないと思ったが、少女に気付いた彼は気まずそうに通り過ぎようとし、詰めていた
息をほうと吐いた。
だがその時、もう少しで自分の中に入りかけたカミーユの穂先の感触が鮮明に甦ってきて
腹の奥が締め付けられて疼き、どうしようもない切なさに襲われた少女は思わずカミーユを
呼び止めてしまった。どうしてそんな事をしまったのか少女自身にも分からなかった。
だが少女の手は、頭がその理由を考える以前にドレスの裾を持ち上げていった。
白日の下、白い太ももが徐々に現われていき、両脚が合わさる寸前に顔を覗かせた陰唇は
僅かに朱を帯びて如何にも柔らかそうに盛り上がり、露わになったデルタに萌え始めていた
金色の若草が煌めいた。
まるで娼婦が商売道具を見せ付け客を誘うがごとく下腹部を晒していく少女を前にして、
初め唖然としていた彼の顔に、童話の中で赤頭巾を騙して裸にさせた狼も見せたであろう、
舌なめずりせんばかりの淫らな表情が浮かんだ。
まだ恋愛遊戯の作法を知らない少女のやり方は洗練されているとはとても言えなかったが、
カミーユのような男には最も効果的な誘惑の方法だった。
そんなカミーユをさらに挑発するように少女は持ち上げた裾を口に食み空いた手で秘裂を
開いていった。男の前でそんな事をすれば確実にレイプされてしまうだろう。
だが少女は淫魔に操られてでもいるかのようにそうする自分を止められなかった。
そうなのだ、少女の肉体はそれほどまでに性愛を求めていたのだ。
少女の蜜壺から溢れた蜜が太ももを滴り落ちていった。
近づいて来たカミーユから『そんな格好までして男を誑し込もうとするだなんて、お前は
母親以上の淫乱だな』と言われ、淫夢から醒めた少女は恥ずかしさが込み上げて彼の前から
逃げ出した。
だが少女はカミーユ、いや性の快楽から本当に逃げるつもりだったのだろうか。何故なら
少女が向かったのはあの小屋のある林の中へだったからだ。アンドレを慕う心と知り初めた
性の悦びを欲求する肉体の間で揺れ動いていた少女は、もしかしたらここ数日自らを慰めて
いたそこでなら人目を憚らず思う存分カミーユに犯して貰えると無意識の内に期待していた
のかもしれない。
その期待をカミーユは裏切らなかった。間道の行き止まりである小屋の前で息を切らせて
立つ少女を捕まえた彼は、自分より年上だった少女の母親を相手にした時の気後れも無く、
いきなり押倒した少女のドレスを引き千切って露出させたまだ固い蕾の乳房を乱暴に掴んで
弄り、歯が当たるほど強く吸った。
愛撫というよりただ乳房を貪っただけのカミーユはすぐに少女の股を広げていった。
この男にとって女とは玩ぶべき乳房と快楽を得るべき穴でしかないのだ。少女の母親が彼と
別れたのもその本性が見えてしまったからだったのだろう。
侵入して来た陰茎はその形をしっかり覚えているアンドレの物よりも反り返っていて固く、
動きは単調だが若さに似合った激しいものだった。
そうして野天で犯されるとアンドレに同じようにされた時の事が思い出された。あの時の
アンドレも怖いほど激しく少女を求めたが、それでも柔らかい下草の上を褥に選ぶ少女への
労りがあった。だが女を性の捌け口としてしか見ていないカミーユにはそんな思いやりなど
微塵も無く、固い地面の上で痛がる少女を無慈悲に犯していく。それでもそうされていると
アンドレに抱いて貰えない淋しさを忘れさせてくれ少女の肉体は腹の奥で弾けるカミーユを
悦びをもって迎えてしまう。
それからもカミーユの欲望の趣くまま、休み無く腹の中を彼の形に刻み直されその匂いを
染み込ませられていった少女は獣のように荒々しく犯される悦びに目覚めていった。
それが少女の生まれ持った質(たち)だったのか、それともこれまでに関係を持った男達に
よってそのように変えられてしまった故のか、どちらかは分からない。
やがてアンドレが駆け付けた時には、少女はカミーユからすでに4回犯され6回も射精を
受けた後で、最早レイプされている事も自分の中にいるのが誰なのかも気にならなくなり、
ただただ体内から湧き上がる肉欲という名の底知れぬ沼に溺れてしまっていた。
だがより深く肉欲に溺れていたのは、むしろカミーユの方だった。初めこそ自らの欲望に
衝き動かされて少女をレイプしたカミーユだったが、一度少女の蜜壺の味を知ってしまうと
彼は蟻地獄の罠にかかった哀れな蟻のようにその誘惑から抜け出せなくなり、すでに睾丸の
中身が空っぽになっているにも関わらず少女を犯すのを止められなくなっていた。
実の叔父によって開発調教されアンドレとの恋で悦びを知った少女の蜜壺はそれほどまでに
素晴らしかったのである。
「……どう、分かったでしょう?
前にお預けされたせいかしら、あなたに教えられた通りにして誘っただけでカミーユったら
まるでケダモノみたいにわたしを襲ってきたわ」
「じゃあ本当に?! どうしてそんな男を!」
「どうしてですって?!
あんなにお願いしたのに、アンドレが愛してくれなかったからじゃない!
あなたに会えない間、自分でしてみたけど…余計に辛くなっただけだったわ
そんな時カミーユに会って…体が疼いてどうしても我慢できなくなったのよ
悪いのはアンドレ、あなたよ、わたしの体をこんな風にしたの、あなたなんだから」
「そ、それは…
でもだからって、僕以外の男とあんな事しちゃいけないよ」
「あなたにそんな事が言えるの! だってアンドレはわたしを…
お父様がお母様を捨てたように、どうせわたしを捨てるんでしょ!
だったらわたしがカミーユと、ううん誰と愛し合ったって、もうかまわないじゃない!」
「君を捨てるだって? なんでそんな馬鹿な事を?
僕は君を愛してるんだ、捨てる訳ないじゃないか」
「そんなの嘘よ!
もうすぐ夏が終っちゃうのよ、そしたらお母様と一緒にわたしもここから居なくなるって、
アンドレ知ってるわよね?」
「だから僕は、君とこれからも一緒に居られるように」
「待って、それだけじゃない、アンドレ、わたしがあなたの物じゃないって、そう言ったわ
それを聞いてわたし思ったの、ああ、あなたもやっぱり叔父様と同じなんだって
初めて会った時からわたし、あなたにはそんな感じがしてたの
叔父様はね、わたしがお屋敷を離れることになったら、もうお部屋に来なくなったの
自分の物じゃなくなるなら、もう要らないって…そう聞いてほっとしたけど、でも…
あんなに酷い事をされたのに、今思うとわたし、叔父様と離れるのが淋しかったんだわ
だってお屋敷の中で叔父様だけがわたしを必要にしてくれてたんだもの
だからわたし、アンドレに初めて声をかけられた時、叔父様を思い出して少し恐かったけど
あなたについて行ってしまったの」
「違う、違うよ、僕は君の叔父さんなんかとは絶対違う!
僕は本当に君の事を」
「ううん、ちっとも違わないわ、だってアンドレ、会ったばかりなのに、わたしを…
それからだって、叔父様と同じような恥ずかしい事をいっぱいわたしにさせたわ
叔父様もあなたも、それにカミーユだって、男の人ってみんな同じ、女の体を使って気持ち
良くなりたいだけなのよ…だけどわたし、それでも良かったの、体だけでもわたしを愛して
くれたんだもの…」
「そんな、体だけだなんて…僕は君を幸せにしたくて…」
「もういいの、もういいのよアンドレ…
わたし、きっとお母様と同じ、男の人にずっとは愛して貰えない運命なんだわ
今までわたし、お母様のしてる事がとても嫌だったわ…だけど自分が同じ目に会ってやっと
分かったの、お母様もお父様に捨てられて淋しかったんだって…
さっき男の人はみんな同じだってわたし言ったけど、女もやっぱりそうなんだわ、男の人に
愛されたくて仕方ないの、もちろんわたしもよ
見て、叔父様やあなたが何度も何度も愛してくれたわたしのここ、男の人が入って来る為に
穴が開いてるなんて、女の体ってなんて嫌らしく出来てるのかしら
だけどこの中で男の人が動くととっても気持ちいいし、奥であの苦いのをビュッ、ビュッて
出されると天国に昇ってしまいそうなくらい幸せになれるの
今日はカミーユがいっぱいしてくれ…あん、垂れちゃう…
ほら、まだこんなにわたしの中に残ってる
ねえアンドレ、わたしね、これからはお母様とも仲良くなれると思うわ、だって同じ運命を
持った女同士なんですもの
そして、行く先先でこの嫌らしい体を慰めてくれる恋人を一緒に探すの
そしたら、もうあなたに愛して貰えなくてもきっと…きっと淋しくないわ
あなたのこと忘れない、だってわたしが初めて愛した恋人だもの…
でも、もうお別れなの…さよなら、アンドレ」
「待って、待ってくれペリーヌ、お願いだ、行かないでくれ、ペリーーヌ!」
アンドレは引き千切られたドレスの残骸で辛うじて肌を覆い立ち去ろうとする少女に追い
すがろうとした。
だが出来なかった。少女の悲痛な告発に胸を鋭く抉られて起き上がれなかったのだ。
無論少女の言った事のすべてが正しい訳では無かった。とはいえ彼が少女に不安と悲しみを
与えてしまったのは紛れも無い事実だった。そして何よりも辛かったのは彼が少女を性愛の
対象としか見ていないと誤解され、しかも少女がそれに満足していた事だった。少女は自ら
肉の快楽を求めるまでに成長はしていても真実の愛を知るには未だ幼過ぎたのだ。
少女をそんな風に変えてしまったのは自分だと、独り罪の意識に苛まれていたアンドレを
まもなくやって来た警官が逮捕した。カミーユがアンドレを傷害罪で訴えたのだ。
このままでは禁錮1年は下らないと思われたが、それから1週間が経ってアンドレは何事も
無かったかのように釈放された。
そうなれた原因の一つは、乱れたというにはあまりにも痛ましい姿で、しかし意を決した
ように胸を張って帰ってきた少女をホテルの者が目撃して、少女自身は沈黙を守っていたが
アンドレの事件と結びつけて常日頃から評判の悪かったカミーユがレイプしたのだと噂した
事だった。それだけなら言い逃れもできただろうが、決定的だったのは、その母親とも関係
持っていたのが分かった事だ。レイプはされた女側にも非があるのに比べ、母と娘の両方と
ただならぬ仲になるのは近親相姦に次ぐ鬼畜の所業とされ、そんな恥ずべきスキャンダルを
避けたかった街の名士の父親がカミーユに訴えを取り下げさせたのだ。
だがすべては遅すぎた。留置場から出たアンドレは急いで少女の泊まるホテルへ走ったが
そこに少女の姿は無かった。少女はすでに母親と共にホテルを引き払い何処かヘと旅立って
しまっていたのだ。彼への言伝が残されていなかったのはもう二度と会わないという少女の
決心の表れだった。
心焉に在らずの体でアリトエへ帰って行ったアンドレを待っていたのは彼が少女を描いた
デッサンの数々だった。それらは少女と愛し合った日々の記憶を甦らせたが、同時にそこに
描かれているあられもない姿そのままに自分ではない男と交わっている少女が目に浮かんで
きてアンドレを苦しめる。だが少女との愛のよすがを破り捨てる事は彼には出来なかった。
少女は今日もまた満たされぬ愛を求めて何処かの空の下をさ迷っているだろう。
アンドレは少女への愛に囚われたまま顔も知らぬ恋敵に胸を焼き焦がされながら長い年月を
過ごさねばならなかった。それは少女に本当の愛を教え得なかった彼へ下された罰であり、
永遠に解放されることの無い牢獄であった。
Fin
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読者諸兄よ、今回の本も楽しんで貰えただろうか。それならばいつものように本の裏話を
しよう。
諸兄も察していると思うが今作のヒロインにも実在のモデルがいる。歳の頃も同じ13歳、
金色の髪を持つペリーヌ嬢だ。病気がちな母親をかかえて旅をし困窮していたP嬢は喜んで
モデルを引き受けてくれた。心優しいこの娘は母親の為ならばどんな事も厭わず、惜しげも
無く素肌を曝け出してくれたばかりか文章にリアリティーを求める私に進んで体を開きさえ
してくれた。
だが驚くのはこれからだった。P嬢の幼げな顔の下にもう一つの顔が隠されていたのだ。
先ず初めにその蜜壺のあまりの素晴らしさに驚かさせる。これまで数え切れぬくらい少女を
抱いてきた私があっという間に射精させられてしまったのだ。だがP嬢はその後も私を求め
火がついたように腰を振り続けた。こちらも負けじと責め返しそんなに男慣れしている訳を
問い詰めると誰に向かっての謝罪か涙を浮かべて詫びながら自分の過去を告白し始めた。
それによると初めて男を知ったのはたった三月前、それ以来快楽の味が忘れられず母親に
隠れて行きずりの相手に身を任せ、すでに両手両足の指を超える数の男達に抱かれていて、
ある時など悪い相手に騙されついて行った先で途中から仲間が加わってきて何人もの男達に
次々と犯され、遂には三つの穴を同時に犯されてしまった事もあったらしいが、そんな輪姦
乱交を受けている最中においてすら快感を覚えてしまったのだそうだ。
そう、P嬢はその可憐な外見とは裏腹にニンフォマニアだった。清純さと淫らさを併せ持つ
P嬢の両面性に触発されて生まれたのがこの本なのだ。
さて、ここでパリにいる読者諸兄に耳寄りなお知らせがある。
それは、この本が諸兄の手元に届く頃には、上に紹介したP嬢がパリに着いているだろうと
いう事だ。目印はロバに引かれた写真機が描かれた家馬車だ。P嬢は母親と共にこれに乗り
旅をしている。わざわざこれを告知したのは少女を愛する同好の志たる諸兄にも是非P嬢の
素晴らしさを実際に味わってみて欲しかったからだ。その上でこの本を読み返して貰えれば
感動が一層増すことだろう。
少女に手を出す事に不慣れな初心者も心配は要らない。この本を示しさえすれば自分を偽る
必要の無い相手だと安心し身を任せてくるだろう。もしかしたら最初は嫌がる様子を見せる
かもしれないがそれもP嬢の一面であり、一度交わってしまえばすぐに性愛に夢中になって
無上の快楽を返してくるようになる。
では諸兄よ、是非ともP嬢を見つけ出して存分に堪能してくれ給え。
C.Volnet
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