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レディ・ペリーヌ物語 11



〜 レディ・ペリーヌ物語 11 〜

【 旅の続き ―イタリアでのいくつかの出来事 その4 中編― 】


 男爵は着衣を脱ぎ捨てると机の上で横たわるペリーヌ様を抱え上げて一緒に椅子に座り、
太ももを両脇の肘掛に架けさせました。
「こうしておると、まだ幼かった頃の我が娘を抱いているようだ
もっとも、娘はお前と同じ年頃ともなれば人前で恥ずかしげも無く肌を見せたり、いわんや
触れさせるような、はしたない真似はしなかったがな
だが、お前がそんなにも淫らだったのは幸いであった
その御蔭で、望外にもお前のような娘の躯を愉しめることが出来るのだからな
フ、聞こえておらぬか…窪みをねぶられるのが夢心地になるほどに気持ち良かったのか?
なれど、そのようなものはほんの序の口に過ぎぬ…何故ならお前はこれから、小僧の物とは
比べ物にならぬ鍛え抜かれし我が剛剣で、その蜜溢るる窪みを思う存分貫かれ、天にも昇る
気持ちを味わうのだからな」
 そう言って男爵は、お嬢様のお尻を掌に包み持って自らの股間に引き寄せ、股を割かれて
半開きとなった秘裂の然るべき部分に屹立する陰茎をあてがいました。

 そうして、ご自分が今にも犯されてしまわれそうだというのに、お嬢様は男爵から受けた
耐え難い羞恥と抑え難い官能の狭間で放心され、夢幻の中に揺蕩っていらっしゃいました。
その中では、お嬢様はまだ何の穢れもお知りでなかった、印度でお暮らしだった8歳の頃に
戻られていて、夏の暑熱を払おうとお父様と一緒にバスタブで水浴をされ、抱っこをされて
とても安心されていらっしゃいました。
 ところがお父様は背中を支えていた手を下ろして幼いペリーヌ様のお尻を撫で回し始め、
お嬢様のお心に微かな不安の雲を呼び寄せます。
『お父さん?』
「お前の尻はすべすべして気持ちが良いな」
『お父さん、そんなことしちゃ、いや』
 けれどもお父様の両手にはますます力が込められていって幼いお嬢様のお尻を引き寄せ、
バスタブの縁に架かった両脚がこれでもかというほどに拡げさせられてしまいます。
『痛い、お父さん、おまたが痛いわ…』
 そして、下腹部にとても熱い物が当たるのを感じられたペリーヌ様のお身体がピクンッと
撥ねました。
「判るか? お前の大好きなこれで、これから気持ち良くしてやるからな」
 お嬢様が下を覗かれるとお父様の股間から何かが突き出ていて下腹部に当っていました。
『お父さん、そんなの、くっ付けちゃ、イヤ』
 けれども嫌がるペリーヌ様には構わず、お父様はその熱くて固い物を下腹部に擦り付けて
きます。
幼いお嬢様にはお父様が何をしようとしているのか分からないはずなのに、とても善くない
事が起こる予感がしました。
『イヤイヤ、お父さん、そんなことしちゃ、いけないの』

「やめて…お父さん…いけないわ…お父さん…」
 幼い頃のご自分が懐かしいエドモン様にバスタブの中で抱きかかえられている夢をご覧に
なられていらっしゃったお嬢様を、下腹部に当たる男爵の張り詰めたものの熱く固い感触が
現実に引き戻します。
「ウ、ン…なに?…わたし…どうしたの…」
「ようやく夢心地から醒めたか…本当にお前の躯は感じ易いのだな」
「え…男爵、様?…これって、いったい…
アアッ、ヤッ、男爵様、何をッ!」
 そう言いかけられたペリーヌ様でしたが、ご自分がこれから何をされようとしているか、
それは問うまでもなく明らかでした。
「お許しください、男爵様、どうかわたしにそんな事をしないでください」
「許すも何も、謝らねばならぬのは儂の方だ、こんなにも儂を魅入らせたお前はもう十分に
一人前の女なのだから、さっきお前を小娘と申したことを詫びよう…
だが、それは別として、儂の剣をこんなにも高ぶらせたからには一人前の女ならその責任を
果たさねばなるまい?
それに淫らなお前には、あんな小僧の棒切れでは物足りなかったのであろう?
もう自らを慰める必要が無いように、儂の剣で満足させてやる」

「イ、イヤッ、お願い、それだけはッ!」
「良いのか、娘、小僧の事は?」
「そ、それは…アアッ!」
 近くでお母様がお仕事をされているこんな場所でまたも殿方から性愛を迫られたお嬢様は
なんとか逃れようともがかれましたが、マルセルの事を言われてほんの一瞬躊躇われた隙に
抱え上げられていたお身体が下ろされて、あてがわれていた男爵のものが膣の内に侵入して
きました。男爵がすかさずお嬢様の腰を掴んでさらにお身体を落していくと、昨夜の少年の
感触が残っている浅い膣内を、それとは比べようも無いほど猛々しく勃起した大人の陰茎が
蹂躙していきます。
「ンウッ! ンアアァァァ…」
マルセルとの時には少年を無理無く包み込むことの出来た膣が無慈悲にこじ開けられていく
圧迫感が、ご自分がまたしても殿方に犯されてしまった事をペリーヌ様に実感させます。
そして男爵のそれは、これまでお嬢様がお知りになられた殿方の誰のものよりも大きかった
のでございます。
「ウウウ……く、苦しい…お願い、抜いて、抜いてください」
「いや、まだだ、まだお前の鞘は儂の剣を収めきっておらぬではないか」
 そう言いながら男爵がお嬢様のお尻を弄ります。
「ヒッ、イヤッ、お尻に触らないでェッ」
「フフフ、すでに目合ってしまっておるというに、まだそんな事が恥ずかしいのか?
だがこれもお前の鞘を我が剣に馴染ませる為だ」
 男爵は大きな手で固く掴んだお嬢様のお尻を揺さぶり、膣内を捏ね回しながら自らの剣を
さらに奥までねじ込んでいきます。

「アグウゥゥ…男爵様のが、わたしの中で…もう無理ですッ、もう入れないでェェェッ!」
「もう、少し、もう少しだ…そおれッ!」
 男爵はお嬢様の腰を掴み落として、切っ先に当たる子宮を押し潰しました。
「ンイィイイッ!」
「どうだ娘、儂の剣がお前の鞘にすべて収まったぞ」
「イ、イタイッ、お願い痛いのッ、抜いて、抜いてェェェッ」
「そうか…ならば、今楽にしてやろう」
 男爵がペリーヌ様の腰をゆっくり持ち上げていき、子宮を押し潰していた圧迫が和らいで
いきました。ですが、男爵のものが膣の中で雁首を残すのみとなった時、その動きが急反転
されて再びお嬢様の子宮を叩きます。
「ンンン……アウッ! なんで? 抜いてくれるんじゃなかったの?」
「言っただろう、女とは男を愉しませる為にあると…お前はもう立派な一人前の女、それも
おそらく名器の持ち主なのだから、それを使って儂を愉しませるのだ
お前とて、ここを男のもので貫かれるのが大好きなのであろう?」
「わたしそんな娘じゃ、アウッ!
アア、またッ! お願い、奥に当たって、本当に痛いんですッ」
「なに、それも直ぐ快感に変わる、それが女というものなのだ…
さあ、そろそろ本気を出そうぞ」


【p001_1-3FS】

「キャアッ! ヤッ、落ちちゃうッ!」
 男爵がペリーヌ様のお身体を後ろへ倒すと、腰の下に添えられた男爵の両手以外支える物
とてないお嬢様の背中は宙に吊られて仰け反り、長い髪が床に垂れました。
 ヌチュッ…ヌチュッ…ヌチュンッ…ズチュッ…ズチュッ…ズチュンッ…
 男爵の腰が突き出されるたびに、ペリーヌ様のお身体はブランコのように揺れては戻り、
抽挿を繰り返す男爵の剣がお嬢様の膣に淫らな水音を立てさせます。
「お前の、ここは、何とも、心地良い、なッ、想像した、以上だッ!」
「アッ、アッ、ンッ、ウンッ、ンアッ、ウウン、アフッ…………
お願い…男爵様…落ちそうで…怖いの…」
『フフフ、もう我が剣に馴染んできたか…ならば…』
「よしよし、ならば儂の肩につかまるがよい」
 ペリーヌ様がお身体を引き起こされて肩につかまると、男爵はお嬢様の両脚の膝裏を手で
支え、貫いたまま立ち上がりました。お身体を上下に揺さぶられて、お嬢様の膣はご自身の
重みも受けて男爵の剣でさらに深く抉られます。

 ジュプ、ジュプ、ジュプ、ジュププ、ズチュ、ズチュ、ズチュ、ズチュン……
「フッ、ウンッ、さっきより、深くウッ、アクッ、お願ッ、もっ、ゆっく、ハアァッ……」
「身の軽い、娘は、良いもの、だな、どんな、体位も、思いの、ままだッ
それに、お前の、ここは、儂の剣を、もっと、欲しいと、絡み、付いて、離さぬぞッ
さあ、もっと、儂を、愉しま、せるのだッ」
「アアッ、そんッ、なッ、またッ、早くッ、ダメッ、ダメェェェ……」
 お嬢様は抽挿を少しでも和らげようと男爵の首に腕を回してしがみ付かれました。
ですが、そうすることで激しく身体を揺さぶる相手の肌に密着した乳房が擦られてしまい、
一層性感を高まらせたお嬢様の肉体は膣を痙攣させ始め、男爵に射精を促します。
「こ、これはたまらん、ゆくぞ、娘、我が精を受け取るが良いッ…ウオオォォォ!」
「アアッ! イ、イヤッ、出さないでッ、イヤアアアァァァ……」
 深々と最後の一突きを入れた男爵の陰茎がブクンッと膨れあがって脈動を始め、子宮口に
密着するそれから内部に何度も熱い白濁液が吐き出されてくるのを感じたお嬢様は嫌悪感に
身を打ち震えられましたが、その膣は持主の意に関わらず女の性(さが)に衝き動かされ、
男爵の精をしぼり尽くすまで痙攣を止めることはありませんでした。

「ウフゥゥ……
堪能したぞ、娘、お前の窪みは男に極上の悦びをもたらす真の名器であったな」
 それは殿方からすれば褒め言葉だったのしょうが、お嬢様にはご自分が淫らでふしだらな
娘だと言われているようにしか聞こえず、とても哀しくなられます。
「ウウウ…そんな、恥ずかしいこと、言わないで…お願いです、もう、降ろして…」
「ああ…そうだな」
 下腹部に挿入されていたものがズルリと抜かれ、床に足をつけられたペリーヌ様は、膝が
がくがく震えて立っていられず、半身を机の上にもたれかかられました。
その直後、激しい抽挿でポッカリと開けられた膣口から白濁液がドロッと溢れ出てくるのを
感じられたお嬢様はまたも殿方に犯されてしまったことが哀しくてすすり泣かれました。

「どうした娘、貴族の情けを受けるは名誉なことだというに、何故泣く?」
「ウウゥゥ…わたし…男爵様と…ううん、誰とだって…こんなこと…したくありません
だってわたし…まだたった13…なんです」
「そうか、13か…そう言えば、お前の母親は随分若く見えるが、幾つなのだ」
「20…8…です」
「ほう…だとすると、お前を産んだのはまだ14…教会が12で女の婚姻を認めておるとは
いえ、お前と同じ歳にはすでに男を知っていたことになるのだな…
なるほど、道理で…」

 いたいけな少女が陵辱された跡も生々しく、いまだ閉じ切らぬ膣口から漏れ出る白濁液を
太ももに滴らせてむせび泣く姿は、わたくしどもには哀れを誘うもの以外の何物でもござい
ませんが、殿方には征服欲を掻き立て情欲を一層煽るものらしゅうございます。
椅子に腰掛けてそんな少女の後姿を見ていた男爵の目は、己の放った精液の流れを追って、
見せるでもなく見えてしまっているお嬢様の秘部に吸い寄せられていきました。
そうしていると初めて女を知った少年の頃から数多交わってきた中でもこれ以上無いとまで
思わせるお嬢様の膣の味が脳裏に甦ってきて、抑えようの無い激しい欲情にかられた男爵の
陰茎は射精したばかりだというのに先ほどにも増して大きく勃起していきました。

 いまだ嗚咽されていらっしゃるペリーヌ様に背後から近づいていった男爵は、その背中に
伸し掛かって両脇から潜らせた手で小さな乳房を思い切り掴み、抜いたばかりの秘裂に再び
怒張したものを擦り付けます。
「ヒッ!?」
「話ではお前達は印度生まれだそうだが、母娘してそんなにも早くに男を知るとは、印度の
娘達が早熟だというのはどうやら本当の事のようだ
ならば、お前が儂といくらこのような事をしても、何の不都合もあるまい?
どうだ? 名器は射てもなお衰えを知らさず、と申すが、儂の剣もまだ少しも衰えておらぬ
であろう?
さあ、お前の名器、今度はこちらから味わわせて貰うとしようか」
『ヒドイ…同じ貴族でもあの伯爵様は、もっと優しかったのに…』
 お嬢様がそう思われたのは、おそらくあのクロアチアの青年伯爵が初めての殿方であった
からでしょう。幼くても女心はそのように思いたがるものなのです。ですが、あの伯爵とて
ひとたびお嬢様の肉体を知ると処女を失ったばかりのいたいけな少女をまるで種馬のように
犯し抜いたのですし、確かにこの男爵には傲慢なところがあるのは否めないにしろ、ほんの
戯れ事で始めた事がその肌に接している内に魅了されて止め処が無くなってしまったのです
から、両者にさほど違いがあるとは思われません。
事ほど左様にお嬢様の名器とは、殿方を惑わさずには置かぬものだったのでございます。

「お願い男爵様ッ、もう許し、アクッ! ウアアァァァ…」
「おお、お前の窪み、こちらからの味わいもまた格別だなッ」
「イヤァァァ、もうやめてェッ、こんな事、いつまで続けるのッ」
「いつまで?…
そのようなことは今更申すまでもあるまい? むろん儂が満足するまでだ
お前はこの館にいる限り儂を愉しませるのだ、そうすればあの小僧の事もお前達がしていた
事も、すべて忘れてやる
だが、その前に、一つお前に面白いものを見せてやろう」
 今度は後ろから貫かれたまま抱え上げられたお嬢様は、男爵が歩を進めるたび、グブッ、
グブッ、と膣に喰い込む陰茎に喘がされながら、窓際へと運ばれていきました。
「ンッ…ンンッ…ウンッ…ンクッ…ヤッ、動かな…ンアアッ!」
「フフフ、ただ一緒に歩いただけだというのに、もう感じてしまったのか、娘?
そんなにもお前が淫らなのが、儂は嬉しいぞ
だが今はそんな事より、窓の下を見てみるのだ」

 窓台に両膝を乗せられ半身を窓に押し付けられたお嬢様が窓の外を見下ろすと、そこには
お嬢様達の馬車が停められていました。
「エッ?…アアッ、こんな近くにッ!?」
「今頃あの馬車の中で、お前の母親は写真作りにさぞいそしんでおることだろう
自分の娘が昨夜からまだ丸1日も経たっておらぬというにまたしても男を誘い、このような
昼日中からふしだらな事をしているとも知らずにな
ああ、小僧も側であの可笑しな顔の犬と戯れておる
小僧が今こちらを見上げたら、儂達が何をしておるか直ぐに分かるだろうな
そうだ、いっそ小僧に気付かせてやろうか?
昨日自分を男にしてくれたばかりのお前が、今日はもう別の男と目合っている姿を見たら、
あの小僧は何と思うだろうな?」
 そう言うと男爵はペリーヌ様をさらに強く窓に押し付けました。窓と男爵の間に挟まれ、
股間を目一杯開かされたお嬢様の裸身が密着するガラスに白く浮き出、抽挿に合わせて窓が
カタカタと鳴ります。
『イヤァ見ないでッ、お願いマルセル、こっちを見ないでェッ』
「おや、小僧、あの犬と向こうへ行ってしまったぞ
小僧め、せっかくの見物を見逃してしまったな
観客が居なくなって残念だったな、娘
だがこれで、心置きなくお前を愉しめるというものだ」

 お身体を窓台から降ろされてほっとされたのも束の間、立ったまま半身を前に傾かせられ
両腕を取られたペリーヌ様は、後から男爵に腰を矢継ぎ早に打ち付けられ子宮を激しく突き
上げられて、苦悶の喘ぎを洩らされます。
けれども、両腕を掴む男爵の手と下腹部を貫くものとで、まるで船の舳先に据え付けられた
船首像のようにお身体を固定されたお嬢様は、膝を折ることも許されず、浅い膣を蹂躙され
続けられました。
それがどれほどの間続けられたのか…何時果てるとも知れぬ淫欲の行為がようやく止まり、
再び男爵の精がお嬢様の未熟な子宮に注ぎ込まれた時、まるでそれを待っていたかのように
マリ様が馬車からお出になるのを男爵は見ました。
『母親が出て来たということは、写真がもう出来上がったのだな
 そろそろ潮時か…いつまでもこの娘とこうしておるわけにもゆかぬな……
 いや、足らぬ! このような娘、もう二度と巡り会うことは叶わぬだろう
 ならばせめて一夜、今宵一夜だけでもこの娘を味わい尽くさねば!
 許せ娘、これも皆、そのような躯を持って生まれたお前の定めなのだ』

 ようやく解き放たれたお身体を床の上にくずおれさせ、息を喘がせていらしたお嬢様は、
男爵の手がお尻に触れて撫で回しても、もはや諦めたようにされるがままでございました。
そんなお嬢様が男爵の言葉を聞かれて、その虚ろだった目に光を戻されます。
「起きよ娘、早く身支度をするのだ
どうやらお前の母親が仕事をし終えたようだから、すぐに下へ降りるぞ」
「お母さんが?……じゃあ…じゃあもうすぐ、ここを離れられるのね…
もうこんな事、されなくてすむんだわ…」
『フフッ、果してそうなるかな?』

 身支度を整えて馬車の所に降りて来た男爵とお嬢様をマリ様達が迎えました。
「男爵様、娘をみていただいて、ありがとうございました
お待たせいたしましたが、これが写させていただいたお写真でございます
主人の見よう見まねでしていることなので、男爵様のお気に召していただけるとうれしいの
ですけれど」
「いや、儂の方こそお嬢さんには旅の話やら、色々と楽しませて貰いましたよ
そう、色々と…だから気兼ねなどなさらぬように…
おお、奥さん、これは見事な出来栄えだ、謙遜されることなど少しも無いですぞ
では、これは些少だが、代価をお受け取りいただきたい」
「ありがとうございます…
まあ、こんなに?! 男爵様、こんなにはいただけませんわ」
「いや、ぜひお納めいただきたい
お嬢さんに聞いたのだが、奥さんは母娘だけでも長い旅路で苦労されておられるだろうに、
見ず知らずのその坊主の面倒までみて、親元まで送り届けようとされておられるのだとか…
そんな親切な奥さんの手助けを儂にもさせて貰いたいのですよ
それだけあれば、暫らく商売をせずとも旅を続けられるはず…
ならばそれだけ早く、坊主を母親の許へ送り届けられると思うのだが、いかがかな?」
「まあまあ、男爵様はそんなことまでお考えになってくださったのですか?…
それではありがたく頂戴させていただきます」
「ところで奥さんは、これからすぐに出立されるおつもりですかな?」
「ええ、そうしようと考えておりますが…」
「ね、ねえ、お母さん、そうしましょうよ、すぐにここから…」
「うーむ…それは止めておかれた方が良いでしょうな」

「エッ?!」
「まあ、それはまた、どうしてでしょう?」
「今からだと、女子供だけでの旅は危ないかもしれぬ、ロバの足では次の宿場町に着くのは
夜遅くになってしまいますからな」
「でも男爵様、わたくしたちは今までもそうしてきたのですし、ミラノも近いのですもの、
そんな心配はないかと」
「そうよお母さん、それにパリカールだってがんばってくれるから、きっとそんなに遅くは
ならないわッ」
「いや奥さん、実はそのミラノに最近良くない輩が入り込んでおるようなのです
無論、我が領地内でそのような不埒を行わせるものでは無いのですが、残念ながら奥さんの
向かわれる宿場町はすでに領地を外れておりましてな、そういった輩は大きな街から離れた
そのような土地を好んで暗闇に跋扈し、実際にいくつか被害が出ておるのですよ」
「まあ、そんな事が? なんて恐ろしい…」
「そこで、差し出がましいのは承知だが、どうだろう、奥さん、我が館に一晩泊まられて、
翌朝出立されるというのは?」
「そ、そうですわね、子供たちをそんな危ない目には…」
『待ってお母さん、男爵様の言ったことはきっとデタラメよッ
 わたしたちを引き止めて、わたしにまたあんな…あんな事をするつもりなんだわ』
「でも、お母さんッ!」
「これペリーヌ、さっきからなんです」
「だけどッ」
『お願い、お母さん、分かってッ!』
「ペリーヌッ、大人のお話しに口をはさんではいけませんよ」
「お母さん……はい、ごめんなさい…」
「失礼いたしました、男爵様のお申し出、ありがたく受けさせていただきますわ」
「それは良かった、では早速、奥さん達に部屋を三つ用意させましょう」
「そんな、わたくしどもなら1部屋で十分ですわ」
「まあそう言わずに…どうせ部屋は余っておるし、宿屋と違って騒がしさに邪魔をされず、
ゆっくり休まれるのも宜しかろう
それにお嬢さんだとてもうレディなのだから、たまには一人になりたい時もあるのではない
ですかな?」
「そう、ですわね…ペリーヌ、そうさせていただきましょう」
「はい…お母さん…」
 そうお返事されたご自分の愛娘が微かに肩を震わせていたことを、マリ様はお気づきには
なりませんでした。女の嗜みをされる寸暇も与えられず淫液にまみれた股間にドロワーズを
着ける気になれぬままここへ連れて来られて、未だ体内に残る男爵の精液がスカートの下で
剥き出しの内ももを伝い落ちていく感触に、お母様にはけして打ち明けられぬ淫らな行為を
今し方までしていたことをいやでも思い出さされたペリーヌ様は、もはや逃れる術も無く、
なおもまたそれが繰り返されることをお知りになられたのでございます。

「そうと決まれば、早速召使いに部屋へ案内させるので、館へお入り願いましょう」
「ありがとうございます、男爵様」
「ねえ、おばちゃん、おいらやっぱり、おばちゃんと一緒がいいな」
「まあ、マルセルったら…ウフフフ、じゃあ、そうしましょうか」
「では、そのように取り計らいましょう
晩餐は7時なので、それまで用意させた部屋でお寛ぎいただきたい」
「あら、困りましたわ、わたくしたち、そのような正式の場に着るような服の持ち合わせが
ございませんの」
「なに、今日は他に客は無いので、そのような気遣いは無用ですぞ
だが、そうだな…奥さんは印度のなんとかいう衣装がとてもお似合いだとか…それを見せて
貰えると嬉しいですな」
「サリーのことでしょうか?
娘が話したのですね、お恥ずかしいですわ…でも男爵様がお望みなら着けて参ります」
「それは良かった、いや、楽しみですな、ハッハッハッハ…」
 お母様が男爵と楽しげにお話しされながら館へ向かう後をペリーヌ様はとぼとぼとついて
いかれました。そして、一行が中に入ると召使いの手で館の大きな扉が重々しく軋みながら
閉じられていきます。お嬢様にはその音が罠の檻戸の落ちる音に聞こえました。

 部屋へ案内されたペリーヌ様は、浴室が付いていると聞いて、真っ先にお身体を清められ
ました。
ですが、それが終わってもお嬢様はそこから出ようとはされず、床の上で膝をかき抱かれて
隣の部屋のマリ様達に悟られぬよう声を押し殺してむせび泣かれました。
「お母さん…マルセル…わたし…わたし…ゥゥゥゥゥ……」
 けれども時は無情に流れていき、夕闇が迫る頃になると食堂に呼ばれて晩餐を口数少なく
終えられたお嬢様は、マリ様達にお休みのご挨拶をされお部屋へ一人戻られてしばらくして
ベッドに横になられましたが、ご自分がこれから再び犯されてしまうこと、それも恐らくは
昼間よりも一層淫らに辱められしまうことをお考えになると、まんじりすることもお出来に
なれませんでした。
 やがて、館の中は静まり、階下の大柱時計が間遠く9時の鐘を撞き終えてから間も無く、
マリ様達の休む部屋とは反対側の部屋に続く隠し扉が開錠され、寝室のドアノブが回される
音を聞かれたお嬢様は上掛を頭の上まで引き上げ、その下でお身体を固くされたのでした。

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