【 旅の続き ―イタリアでのいくつかの出来事 その1― 】
その後もフランスへの旅は続き、ようやくイタリアに入られたお二人は久しぶりの大都会
トリエステの街で、手持ちが心許なくなった写真の材料を買いに出かけられます。
そんなお嬢様たちの姿がとある貴婦人の目にとまったのは偶然だったのか、それとも運命
だったのかは分かりませんが、それが元でペリーヌ様は母親の愛の、もう一つの哀しい形を
知ることになられたのです。
お二人が宿屋に戻ったところに突然警官が現れ、連行された警察署で待ち受けていたのは
ボンテンペルリ夫人という貴婦人でした。
夫人の言うところでは、お顔立ちがよほど似ていらっしゃったのでしょう、ペリーヌ様こそ
6年前に行方不明になられた夫人の娘ジーナに違いないとおっしゃるのです。
もちろんそれが夫人の思い違いだったのはいうまでもなく、マリ様は誤解を解こうとされた
のですが、逆に愛娘を誘拐した犯人だと言われ、取調べのため別室へ連れていかれてしまい
ました。
残されたペリーヌ様は、ご自分がマリ様の本当の娘であること必死にを訴えられますが、
夫人は『ジーナ、お母様よ、分からない? あなたはわたしのかわいい娘、ジーナなのよ。
可哀相に、あなたはあの女に騙されているの』と、お嬢様の言葉を聞こうとしません。
それでもお嬢様が頑なに否定されると、『いいわ、そんなにいうなら、あなたがジーナだと
いう確かな証拠を見せてあげます』と言い、控えていた召使いにペリーヌ様を押さえつける
よう命じました。
召使いの男はお嬢様を大きな椅子に座らせ、その背もたれの後ろに両手を縛りつけると、
お尻にクッションを宛がって腰を上向かせます。そして、ご主人様がよく検分できるよう、
まくり上げたスカートから覘く太ももをぱっくりと割って股が裂けそうなくらいに開かせ、
両脚を肘かけに結わえつけて固定しました。
突然の無体な仕打ちにペリーヌ様は部屋の外にいる警官に助けを求められたのですが、抗う
お嬢様の声は外にも聞こえていたはずなのに、ボンテンペルリ一族とはよほどの権門なので
しょう、中で何があっても絶対に夫人の邪魔だけはするなという署長の命令に従う彼らは、
けして止めに来てはくれませんでした。
ボンテンペルリ夫人はペリーヌ様の前に来ると、ドロワーズの留め紐を解いて前を開き、
お嬢様の秘部をあらわにしました。
けれど、そこに部屋の窓から射す夕日を浴びて絹のように煌めく柔毛を見た夫人は、まるで
見てはいけないものを見た者のように戦慄き『なんということでしょう! わたしの小さな
ジーナにこんなものが生えているだなんて! マリオ、こんなものは剃っておしまい!』と
言って、召使いにお嬢様の恥毛を剃らせます。
召使いの男は、お嬢様に、怪我をするから決して身動きしないよう慇懃に言うと、剃刀を
手にしました。
初めて肌に、それも思いもしなかった部分に当てられた剃刀の刃の感触はとても冷たかった
にもかかわらず、産毛の一本一本までつぶさになるほど間近で殿方に秘部を見られる感覚は
お嬢様にそれを火のように熱く感じさせます。
そして、とうとうすべての陰りを除かれてしまったお嬢様のそこは、剥きたてのゆで卵の
ようにつるりとして、一見幼女のそれを思い起こさせました。
ですが、あらためて見れば、股を目いっぱい開かせられて、すでに芽吹き始めていた女性の
小器官が、幼女ならこんな状態でも開かなかったであろう割れ目を爆ぜさせて顔を覗かせ、
お嬢様がもう立派なレディであることを示していました。
『さあ、ごらんなさい、わたしのジーナのここには黒子があって……
アアッそんな! 無い、無いわッ! そんなばかな! そ、そうだわ、きっとこの中にある
のだわ、そうよ、そうに決まってる!』
そう叫んだ夫人は、ジーナのそこにあったという黒子を探すために、お嬢様の花びらを手
荒く捲り上げてお嬢様を呻かせますが、いくら探しても元々無いものが見つかるはずもあり
ません。
いつまでもお嬢様を苛んで、行方不明の娘のことを想うあまり理性を失いかけていた夫人を
見かねた召使いが、夫人の手を取って自分の方を振り向かせ、首を横に振ってペリーヌ様が
ジーナ嬢ではないということを無言で伝えると、ようやく我に返った夫人は、その場に泣き
崩れてしまいました。
本当は、夫人にも最初からペリーヌ様が自分の娘でないことは、いいえ、それどころか、
娘はおそらくもう生きてはいないだろうということも、分かっていたのかもしれません。
もし夫人の娘が何かの事故に遭って亡くなっていたにしても、遺骸が見つかっていたのなら
諦めもついたのでしょうが、行方不明のままでは、まだどこかで生きているかもしれないと
いう一縷の望みを捨て切れなかったのも、母親としては無理もないことでしょう。
縛めを解かれたペリーヌ様に向かって、夫人はお嬢様を辱めてしまったことを涙ながらに
詫びて許しを請われ、母の哀しみを知ったお嬢様は夫人を許されたのでした。
翌朝、悲しみにくれる夫人を思って、せめてもの慰みにと、お嬢様の写真を夫人の召使に
託されたお二人は、今度の出会いであらためて知った、たとえ辛い旅をしていても母と娘が
一緒にいられるのがどんなに幸せかということをつくづく感じながら、トリエステの街並を
後にされたのでした。
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次の街ベローナへと向かう途中で、とある村の市場へ食料を買出しに行かれたお嬢様は、
これからの長い旅路を思えば出来るだけ路銀を切り詰めなければと、今日はパンだけで我慢
しようと考えていらっしゃいました。
そんなつましい食事でも、野に生えるチシャやスカンポでお母様がおいしいスープを作って
くださいますし、少し酸っぱいけれど野生のイチゴがあればすてきなデザートになります。
もしそこにお父様がいらしたらどんなにか楽しい夕餉になったことでしょう。そう思うと
愛するお父様を失った寂しさに心が塞がれそうになりますが、エドモン様亡き後、お母様を
支えていこうと決心されていたペリーヌ様は、ご自分がしっかりしなくてはと、ともすれば
あふれそうになる涙を振り払い、遠いフランスのお爺様のことを想います。
まだ見ぬお爺様はどんな方なのでしょう。お父様のお父様なのだから、きっと優しく思い
やり深い方で、お二人を喜んで迎えてくれるに違いない、そう想われたお嬢様は、お母様や
お爺様と和やかに食卓を囲む、ご家族の温かい団欒を夢見ておいででした。
そんな折、突然、村の市場の一角が騒がしくなり、そちらを振り向こうとされたお嬢様に
少年がぶつかってきて、その子はそのまま逃げて行ってしまいました。
その少年に突き飛ばされて尻餅をついたお嬢様が立ち上がろうとされた時、肩を一人の男が
きつく掴みました。
『クソッ、なんて逃げ足の早ええ小僧だ! オイ尼っ娘、おめえ、あいつとグルなんだろ!
なら、お仕置きしてやるから、こっちへ来いッ!』
そう言われたお嬢様の手にはサラミが握られていました。それはさっきの少年がパニーニ
屋台の軒先にぶら下がっていたものを盗んで逃げる途中、お嬢様にぶつかって落としたもの
で、お嬢様が地面に手をついた時、偶然握ってしまっただけでしたが、屋台のおやじにして
みれば、少年が泥棒仲間の少女にそれを手渡したように見えたのでしょう。
急なことに何が起きたのか分からないまま、泥棒呼ばわりされたお嬢様は、必死になって
自分はさっきの少年とは無関係だと訴えましたが信じてもらえません。それに、周りにいる
買い物客たちからも、なんて性悪な小娘なんだろうと言いたげな白い目で見られてしまい、
お嬢様は惨めな思いに苛まれながら引きずられるようにして、市場通りとはうって変わって
人通りの無い、裏路地の物置小屋に連れ込まれてしまいました。
入り口の戸に閂をかけた男は、背中に両手をねじり上げて、お嬢様を木箱の上へ腹ばいに
押さえ付けると泥棒娘を折檻し始め、尻を打擲するたび、まだ青いとはいえ女の肉の感触が
その手に伝わります。そして、声を上げて誰かに来られ、こんなところを見とがめられたく
ないとお思いになり、必死に堪えていたお嬢様の唇から苦悶の喘ぎがもれるようになると、
男は征服欲をかきたてられ、目の前に組み敷いた少女に淫らな感情をいだくようになるまで
そう時間はかかりませんでした。
スカートの布地ごしにお尻を嫌らしく撫で回されて抗う少女の非力さをあざ笑いながら、
男はドロワーズごとスカートをずり下ろし、お嬢様の下半身を露わにさせると、今度は直に
お尻を弄っていきます。
やがて、その手は太ももの付け根へと這い降りていき、花芯に押し入れた指で膣を探って、
お嬢様がすでに処女でないのを知った男は、これは泥棒娘を悔い改めさせるための罰なのだ
という口実をよいことに、元々有るか無きかでしかなかった、少女を犯すことへの罪悪感も
失せ、どうせ相手が小遣い稼ぎに身体を売るような流れ者の不良少女ならば、後腐れもなく
いっそ好都合、泥棒のツケを思う存分その身体で返させてやろうと、ほくそ笑みます。
男がズボンを下ろそうと背中を押さえていた手を離した時、邪まな欲望を察したお嬢様は
逃げようとなさいましたが、入り口の閂を外す前に捕まって、頬を思い切り張られて地面に
倒され、もし逆らえばもっと酷くするぞとおどされては、もう男の言うなりになるしかあり
ませんでした。
残っていた着衣を脱がせ、木箱の縁に腰掛けさせたお嬢様をその上に仰向けに押し倒した
男は、両脚を掴んで身体を折り曲げさせて、女の部分を自分の前に突き出させます。
お嬢様のその部分は先日の出来事で下の毛を剃られていて、何一つ隠してくれる物がない
童女のような性器を殿方に息がかかるほど間近で見られたお嬢様は、恥毛が生え始めた時に
感じた気恥ずかしさとは比べようもない羞恥に襲われてそこを隠そうとされましたが、男は
自ら花園を開くように命じて、さらにお嬢様を辱めていきます。
声を荒げられ、手を秘部の上に重ねたまま躊躇われていたお嬢様の指が割れ目にかけられ、
徐々に花びらを広げていき、とうとう、これ以上無理と思えるほど開かれました。
謂われ無き罪をかけられたのみならず、熟したスモモの果実のような濃桃色に艶めいている
秘肉を見ず知らずの男の目の前に晒すこととなったお嬢様の恥ずかしさ、悔しさは如何許り
だったでしょう。
けれど、お嬢様のそんなお気持ちなど知ろうともしない男は、埃臭い物置小屋の中に咲いた
少女の花の甘酸っぱい匂いを嗅いで、いよいよ淫らな情欲をみなぎらせ、たぎり起つ一物を
お嬢様の入り口に押し当てました。
破瓜の傷がようやく癒えて間もないというのに、濡れてもいない膣に無理やり肉棒をねじ
込まれて苦痛に喘ぐお嬢様を、男は情け容赦なく犯していきます。
やがて3回目の淫液をお嬢様の体中にほとばしらせた男は、いつの間にか濡れて吸い付く
ようになった粘膜が射精をうながすがごとく脈動して、締め付けてくる少女の膣のあまりの
具合の良さに、普段ならとっくに萎えてもおかしくない自らの肉棒が一向に衰えぬばかりか
ますます固く張り詰めていくのを感じながら、なおも激しく腰を打ち付けていきます。
そして男がようやくお嬢様から陰茎を抜いたのは、この男の絶頂期でもそうは無かった、
6回目の精をお嬢様の子宮に注いだ後のことで、さすがに男の肉棒も萎え、もうこれ以上は
できそうもありませんでした。
けれどもお嬢様の肉体によって火のついた男の肉欲はいまだ抑えがたく、息も絶え絶えに
なるほど性を貪られ、ことが終っても秘所を隠す気力すら無くして、あられもなく横たわる
お嬢様の股間から自ら放った大量の淫液が溢れ出る様を見て、それは再び燃え上り、自らの
ものが役に立たぬのならばせめて他のものを使ってお嬢様を玩ぼうとして男が選んだのは、
今回のできごとの始まりとなったあのサラミでした。
ヤスリのように固い皺が表面に刻まれたサラミを膣に挿入され、粘膜をえぐられる苦痛に
耐えかねて上げられる少女のくぐもった悲鳴は、淫楽に酔痴れた男に憐憫の情を起こさせる
どころか、却ってその隠された嗜虐心を呼び覚まし、決して萎えることの無い肉棒を使って
お嬢様を責め苛んでいきました。
そしてようやくお嬢様が解放されたのは、失神するまで淫虐の限りを尽されてぴくりとも
動かなくなった少女を見て我に返った男が、いくら泥棒とはいえ小娘相手にここまでむごい
仕打ちをしてしまったことが空恐ろしくなって、逃げ出した後のことです。
それからしばらくして小屋の中で一人気づかれたお嬢様は、股間に残る痛みと異物感に、
男から受けた辱めがありありと思い出され、挿入されたままだったサラミをまだずきずきと
うずく膣から抜いて投げ捨てました。
そして、自分がこんな目に会うのも、家も無く父すら亡くして旅から旅へとさすらう寄る辺
なき身の上ゆえなのかと思えて哀しくなり、裸身をうずくまらせてさめざめと涙を流される
のでした。
けれど、あまり帰りが遅くなるとお母様が心配されてしまうことに気付かれたお嬢様は、
いつまでもここにいて悲嘆に沈んでいるわけにもいきませんでした。とはいっても、殿方の
精に穢れたままで帰って、今日の出来事を気付かれでもしたら、母親のご自分がいたらない
ばかりに娘を守ってやれなかったと、マリ様を悲しませてしまうことでしょう。
お母様に余計な心労をかけてはいけないと思われたお嬢様は、処女を喪ったあの夜にマリ様
手ずから教えていただいた女の嗜みのことを思い出し、いったんブラウスとスカートだけを
身に着けて表へ出て、ここへ連れ込まれた時に見た小屋の脇にある公共水道から水を汲んで
くると、再び全裸になって、男の舌に舐られた肌をぬぐい、小屋の中に転がっていた木桶を
ビデ代わりに跨って、陵辱の跡も生々しく淫液にまみれた下腹部を洗い清めます。
やがてそれも済み、地面に落ちて付いた服の土埃を払ってなんとか身ごしらえを直された
お嬢様は、あの騒ぎの後で自分がまた泥棒と誤解されたら、それに自分を慰み者にした男に
また出会ったらどうしようかしらと慄きながらも、お母様にパンを買って帰るために市場へ
戻りましたが、幸いあの男は見当たらず、市場にいる人々から後ろ指を指されることもなく
買い物を済ませることができました。
そして、馬車を停めて今夜の野宿場所にした村外れの森まで、夕闇迫る人気のない帰り道も
あとわずかとなった時、お嬢様はいくら洗い清めても消え去らない肉体を蹂躙された記憶に
知らず知らず零れ落ちていた涙を振り払い、理不尽な理由で犯されてしまった今日のことは
決して悟らせまいと、いつもよりなお一層明るい笑顔を装られて、お母様の元へ戻られたの
でした。
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